強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。
えっ、この作品なに?面白いし、結構好きなんですけど・・・。スピード感がある流れの中で様々なことが起こっており、物語が終盤に近付くにつれてそれが結びついていく・・・、かなり気に入りました。途中で時間を行ったり来たりするのは展開としてはいいのだけれど、話が飛んでいたりまとまりが欠けていたりと見る方にしてみれば少し理解に時間がかかります。
やはり演技が光っていたのはトラボルタではないでしょうか。存在感抜群です。相棒のサミュエル・L・ジャクソンも別の作品でよく見るのですが印象に残る俳優で相棒として輝いていました。
本作の監督は、「ゴーストバスターズ」のアイヴァン・ライトマンなんですが、息子のジェイソン・ライトマンが「サンキュー・スモーキング」で監督デビューして、父親は引退かと思ってたら、まだまだ健在なところをみせましたね。未だにこんなおバカ映画(←ホメてます)を撮り続けるパワーは賞賛に価しますよ。(笑)
「スーパーマン」の男女が入れ替ったというような設定、大雑把な作りではあるものの、下ネタもそれほど下品に感じない。気楽に観られるラブ・コメ映画になっています。
前半は超人と普通の人間とのラブストーリーが、少々下世話に展開し、赤裸々な日常生活の様子がほのぼのと綴られます。(笑)
後半は一転、Gガールの超人的性欲と束縛欲に嫌気が差してしまう男が復讐の鬼と化したGガールをどうやって食いとめるかの戦い。そのギャップも面白い。
ラブコメディながら、アクションあり、サスペンスありで、決してふざけすぎず、あくまで会話のやり取りで笑わせるという、コメディ映画としての基本に忠実なのもいい。
それにしても、激情型で凶暴なユマ・サーマンがとてもいい。怒りまくっていたのに、彼氏が謝りに来ると思わず許してしまう分かり易いキャラ。それにしてもユマ・サーマンは人間離れした役が似合うね。(笑) アンナ・ファリスもキュートだったし、脇役たちも味があってよかった。
素敵なキャスト、面白そうな設定・・なんですが、いまひとつパッとしませんでした。 見ている間は結構楽しんでいましたが、さほど記憶に残りません。 ユマ・サーマンの決断、女はあまり納得しないのでは?と思いながら見てしまいました。 本当にもったいない決断。 (自分がコリン・ファースのファンだからかもしれません!) ユマ・サーマンは可愛らしいし、設定も嫌なタイプの役ではないです。
決してつまらない映画ではないのと、辛気臭さはないので、軽く楽しむにはいいと思います。 2回3回とリピートして見るか、と聞かれたら、それはない、と言うくらいの映画です。
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