ニュースステーションのテーマ曲であった「サラバンド」をはじめ、CM等で聞いた事のある曲が沢山収録されています。
本当にスケールの大きさ、深さを実感させられる作品です。車の中でも寝る前でもお勧めですよ!
英語で書かれていますが、写真が多いので大丈夫。 劇団四季でおなじみのミュージカルだけでなく、『オペラ座の怪人』を題材にした映画などの情報もあり、かなり内容は充実しています。 巻末にはミュージカルの台本が載せられているので、英語に興味がある人は日本語版台本と照らし合わせて、訳の違いを探してみると面白いです。ちょっとイメージが変わりますヨ。
映画(ロイド=ウェーバー版と、戦前のカラー作品の2種)とミュージカルの鑑賞経験後に、原作を今回初めて読書。 原作を読んで改めて感じたのは、ロイド=ウェーバーのミュージカルが、この長編小説のエッセンスを巧みに取り入れた傑作だということです。
映画やミュージカルでは詳しく描かれていない、怪人の生い立ち、オペラ座の地下に住むようになった経緯が詳細に書かれている点が原作の最大のポイントでした。 また、怪人とクリスティーヌの地下生活が映画や舞台よりも長期で、クリスティーヌが仮面をはぎとった際の細やかな心理描写、クリスティーヌが怪人を欺き、仮面を焼き捨ててからの描写もあります。 特に、地下生活の描写では、クリスティーヌが、か弱き美しい乙女ではなく、芯が強い女性の部分を感じました。 また、「音楽の天使」の歌声になぜ心を捉えられるのか、という描写には説得力があるかもしれません。 「ありのままの自分を愛してくれる」という、クリスティーヌの言葉を怪人が信じ、至上の喜びに酔いしれて心を許していく経緯や、自分にひれ伏して大事に扱って愛してくれる怪人に抱くクリスティーヌの心情など、男女の愛情の機微が、登場人物達の言葉によって細やかに表現されていました。 もし、怪人の容貌が違っていたら、クリスティーヌだけではなく多くの女性が、才能と知性があり、紳士的で愛情深い怪人に心惹かれていくのではないでしょうか? 特に、クリスティーヌにとっては、欠落した父性を補う部分があったのかもしれません。 自らの苛酷な運命を呪いながら、絶望と孤独の中に見出したクリスティーヌへの愛、彼女自身と才能を狂おしいほど愛するがゆえに、次第に常軌を逸していった不幸な怪人。 彼の、「ただ普通の生活がしたい」というささやかな願望に、胸をを打たれました。 「音楽の天使」に抗えない心理〜「ファウスト」のごとき心理的葛藤も、作品の大きなテーマの一つのように思えます。
登場人物達の会話は、饒舌すぎるほどで言葉の洪水です。 会話に「・・・」が多用されていますが、親しみやすい言葉が多く、台詞のように感じられて感情移入しやすいかもしれません。
当初、映画は映画館で見ました。映画の冒頭、モノクロームの朽ち果てたオペラ座が、パイプオルガンの調べにのせて、美しく色彩を帯びた繁栄時の華やかな劇場に変わっていく様子は、映画ならではの醍醐味です。
このシーンだけは、舞台では作り出せないと思います。
クリスティーヌ役のE・ロッサムの清楚で清らかな美しさと、繊細な歌声もいいのですが、ファントム役のG・バトラーのセクシーさに心奪われました。
バトラーの歌声は、公開当時から賛否両論あったようですが、ロックがかった歌唱法と声は、危険な香りがして、官能的で私は好きです。
ミュージカルナンバーのどの曲も、名曲揃いで素晴らしいし、映像も美しいと思います。
チャプターで、好きな曲を何度も繰り返し聞けるので、映画全体を見る楽しみとの両方が堪能できる作品です。
特典映像がすごく充実しているので、★5個にしました。
本作は、傑作ミュージカルの映画化で、当初はA・ロイド・ウェーバーが初演舞台の主役S・ブライトマンによる映画化を切望していましたが、映画製作会社と話がおりあわず、長年の願いがかなって製作された作品です。
本当にドラマティックで、すごいです。 音も、キャストも文句ありません。 本物の舞台は劇団四季しか見ておりませんが、このCDはほぼ完全に物語が収録されており、カットされている部分は思い当たりません。 また、外箱(紙製)に入っていますが、CDと一緒にちょっと厚みのある歌詞カード(?)がついております。 これもまた、全曲分の歌詞がついています。 さらにト書きまでついているので、物語の進行ももちろんばっちり。 本当に素晴らしいです。
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