ラルク・アン・シエルに注目し始めたのは割と遅く、98年のシングル3枚同時発売の頃で、翌年アルバム2枚同時発売の1枚「ray」の1曲目「死の灰」を聴いた途端ビビッと来た、4人ロックでまだこんなにクオリティの高い曲が出来るのかと。そういう意味で3「HONEY」は日本語4人ロックの可能性を感じさせた。98年の3枚同時発売の1枚だ。この頃日本の音楽はもっと良くなっていくんだろうな(甘かった)と思っていた。BOOWYの「ONLY YOU」が出た頃ですら4人ロックでここまで出来るのかと思ってたから、11年ぶりの衝撃ということになる。5)「snow drop」7)「花葬」8)「侵食」はシングルで、特に8)「侵食」のサビの怒涛フレーズは「HONEY」にも引けを取らないすざまじさ。しかしこのアルバムのハイライトは 10)「いばらの涙」であろう。詩の面でいえば、ボーカルhydeの世紀末ニヒリズムの総決算といえるかもしれない、イントロのギターアルペジオはGENESISを思わせる。彼らの洋楽の影響が伺える。ラストの11)「THE SILVER SHINING」は、ほぼプログレッシブロックだ。 完璧なアルバムとはいえないかもしれないが、彼らの引き出しの多さがわかる 素晴らしい1枚。
ラルクはそれなりに好きな曲が2、3曲ある程度で、特に最近はテレビ等で偶然曲を耳にする以外全く聞くこともありませんでした。
最近この映像を偶然なんとなく見たのですが、歌のうまさに加え予想外に楽器陣の演奏がうまくて(通常テレビで目にする程度ではわからなかったもので・・)驚きました。どのバンドもライブはものによって良し悪しがかなり違うと思いますが、このライブはHydeの歌声も楽器陣の演奏も最高で、特にHydeは服装やパフォーマンスもかっこいいし、ヴォーカルは上手い上にとても丁寧に歌っていると感じました。
見てラルクのファンにはなりませんでしたけど(ラルクのせいではなく好みの問題なので)、このライブは本当に最高だと思います。おかげでなんとも持っていなかった曲をすごく好きになったりしました。私のように「ファンではないけどラルクを嫌いじゃない」という人には是非見ていただきたい内容だと思います。
しかも1日分全曲収録+αでこの値段という内容というのは、他のバンドのファンとしてはうらやましい。
ドラムのyukihiroのギター演奏が楽しめる「trick」から始まり、軽快な「HONEY」、タンバリンを叩きながら歌うhydeがクールな「It's the end」、ライブではおなじみの「fate」「虹」、銀色に輝く月の下で演奏する「the silver shining」、hydeのファルセットが美しい「花葬」、ファンのコーラスも印象的だった「HEAVEN'S DRIVE」、いつも以上に激しい「Shout at the Devil」、tetsuの6弦ベースソロが堪能できる「Perfect Blue」、そしてラストを飾るのはやっぱりこの曲「Pieces」。 ファンの写真を撮るken、控えめに別れの挨拶をするyukihiro、そして幾重にも重なる大きな大きな花火―。 ラルクはカッコいいと改めて思える、大切な大切な記録。ドキュメンタリー。
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