前編は希望に満ちあふれているが、さて、そこはひぐらし。
楽しい綿流しが終わり、羽入もご満悦だったが、ここからが本領発揮。
黒幕がいよいよ動き出す。
いつもの如く富竹の死。鷹野の死。
だがここでようやくこの二人の死の謎のからくりがようやく分かる。
そして梨花の死に向かって、雛見沢の壊滅に向かってカウントダウンが始まるのだ。
前半から一転して全ての謎が暴かれるわけだが、もう聞いていてどん底に突き落とされる事は必至だろう。
原作で悔し涙を流した人も多いだろう。
悲しみの涙を流した人も多いだろう。
部活メンバーの最期だ。
悲しすぎる。
悔しすぎる。
梨花は今までとは違って、希望を持って全てを信じて頑張ってきた。
それなのにやはり駄目なのか?
否、そうではない。
祭囃し編へ続くための溜の一歩だ。
だがやはり悲しいのだ。
鷹野の最後の言葉が胸を抉り、胸に風穴を開けてくれる。
「おのれ、鷹野!」となるだろうが、祭囃し編で鼻をあかしてくれるだろう。
胸に開いた穴も塞いでくれるはずだ。
今回はまだ勝てないが、「負けて勝つ」という言葉がある。
生死の面、薄汚い陰謀の面では負けたが、勝負にはまだまだ負けていない。
むしろ勝っている。
それはこのCDを聞いて確かめて欲しい。
部活メンバーは負けて勝っている!
羽入だって遂に始動だ!
祭囃し編が非常に楽しみである。
前作、罪滅し編からやっと皆殺し編が出ました。
大ボリュームの内容にほぼ満足です。
ただ、町会役員を説き伏せるシーンが大好きなのですがPCゲーム版の音楽と
曲を変えているので、盛り上がりのシーンがイマイチ足りない気がしました。
また声付きはアニメから入ったので、赤坂の声が違うのが辛いところです。
小此木に関しては彼の名前が出てくるまでにドラマCDを聴いておりますので
気にはならなかったのですが。
その違いで☆一つ個人的に引かせて頂きました。
圭一をさしおいて一番かっこいいのは赤坂です。この巻は大人組が大活躍します。 今までの世界で疑心を植え付ける役だった大石が、「雛見沢二千人の命を背負っている」とボンボンを投げ飛ばし、無惨に殺されていた富竹が機関車のように走り、赤坂は百年越しの思いで梨花を助ける。どのシーンもアニメより迫力があり体がビリビリと震えるほどです。
園崎姉妹のやらとりも見所。詩音が魅音で魅音が詩音。特に「私たちまた生まれ変われるなら次のときも双子がいいね」、そして沙都子の詩音に対する「詩音さんは私のねーねーなのに」は、目明かし編を読んだあとにはどれほど大きな意味をもつ言葉なのか分かります。
百年の思い。昭和58年の夏へ向けて。仲間。奇跡のおこし方。運命の破り方。 これぞまさにひぐらしの醍醐味がぎゅっと詰まっています。
ところで作画の鈴羅木かりん先生は、最初の鬼隠しに比べると絵が段違いに上手くなりましたね・・・。見せ方も文句なし。 こういう作画の方の成長も、ある意味ひぐらしの見所ですかね。
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