しろ先生のイラストは、昨今のイラストレーターと比べて上手とは言えません。
線がスムーズで無いおかげで見開きページは線のアラが目立つ事目立つ事。
色遣いは表紙のとおり地味で精彩さに欠け、パースや頭身はだいぶ変。
なによりそれぞれの女の子たちの顔が全く描き分け出来てません!
私は、彼女たちの髪を隠してモノクロにしたら全部同じに見える自信があります。
"longlongtime"でググれば数十点の絵が見れます。
ざっと見て飽きが来たなら全力で避けるべきでしょう。
なぁに大丈夫。この画集の女の子は髪型と目の色以外みんな同じです!
で、ぱっと見の絵の技術を見るなら上記の通り、
ひたすらボロクソにしか書けない訳ですが、
これがどうにも先生の絵には不思議な魅力があるのです。
触れたいというより抱きしめたい感じというか、
寝ている猫を眺めているような、感傷的ながら暖かいような、
萌えだとか癒しだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ感じです。
絵全体の雰囲気や繊細な表情は溜息モノで、
その辺りに魅力を感じる方なら買いだと思います。
絵のメインは間違いなく女の子のハズなのに、
背景や服装、表情を含めた絵全体の雰囲気に注意が行っちゃうんだよなぁ。
間違いなく”萌え”に属する絵柄なのに
安易に萌えと言い難い理由はその辺りにありそうだ。
こういった作風は他にあまり無いと思います。
他のレビュアーさんが言うとおり値段がネックなのですが、
作風が作風だけに数が捌けるわけでは無さそうなので、
その辺りは仕様がないと思うしか無さそうです。
今こそ言いましょう。本作は間違いなく、歴史的な何かです。ゲームだと思わず、小説だと思わず、書物だとさえ思わずに、「見えるもの」と「見えぬもの」、その全てに、静かに目をこらすこと。そうすればいつか、”読むこと”の難しさ、恐ろしさ、そしてなにより、その素晴らしさに、気づくことができるはず。そう、たとえこの世界の全てが儚い人の言葉でできているとしても、ほんとうの答えはきっとある。どこか空の向こう、テクストを越えたところに。
岡崎律子様ファンなら、持っておくべきでしょう。
独特の世界観、先の見えないストーリー、ひねくれ者は「稚拙」とか「退屈」と避難しますが、そうでなければ楽しめるストーリー。 ただ、しろさんのイラストや背景は、好きな人でなければとてもうまいとは断定できない。イラストにこだわる人はプレイしづらい。 また、全体的に陰鬱な展開なので、そういったものが苦手な人や、ヒロインの一人、ファルエンドはある程度の読解力を要するので、それをめんどくさいと感じる人にはおすすめしない。
若い人から中、高年まで、誰もが一度は聞いた事の有る曲で「オ-ケストラはちょっと抵抗が・・・」と言う人や、小・中学生にもおすすめです! このCDで、あなたもオ-ケストラの魅力に触れてみましょう!!
これは「歌声」という名前のもとに切り離された、『シンフォニック=レイン』の”一部分”です。 本編を遊んでください。もし、まだならば。
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