友達と恋人の一線を越えて気まずくなっても、部屋に押しかけてきた女の子が処女ではないくせに絶対SEXをさせてくれなくても、ほぼ理想に近い彼女の乳首がピンクでなくても、彼女の前で死ぬほど恥ずかしい事をしてしまって愛想をつかされても、それでもダラダラと生きてしまう様子を描いた3つの中短編からなった傑作です。
女性の不思議な可愛らしさ、セクシーさも特筆物ですが、現状を読めず、小心者だが態度がでかく、スケベで怠惰な男性キャラ達の描写こそ他の追随を許さない素晴らしさです。
女性の性そのものを身勝手に賛美したあとがきもいつもながら爆笑物です。
大人の男性には大いにお薦めです。
素振りばっかりしている主人公が、小池栄子みたいなこわい女の酒代のためにバット強盗を始めるというヒドいお話ですが、不思議と笑えたり共感できたりします。もちろん強盗を正当化させようなんていうぬるい内容ではないので、どなたでも楽しめると思います。今度実写映画化するそうで、公開前に読んでおくのもよろしいかと思います。
うだつの上がらない主人公がチンケで危ない行動を犯します。 読んでてアメリカンニューシネマをような感想を持ちました。ただラストはニューシネマと違って希望に満ちています。 余談ですが、半自伝的のこの作品、別れた人を可愛く描いてあるのには、作者の男気を感じました(笑)
ダメな青春を描かせたら右に出るもののない古泉智浩の『ライフ・イズ・デッド』、
すごいことになってます!
彼お得意の「ニート」に、今回は「ゾンビ」が絡むのですが、
これが単なる思いつきで終わってないのがすごいです。
ロメロの『ゾンビ』が消費社会に対する批判だった(少なくともそう評された)ように、
『ライフ・イズ・デッド』は「ニート=ゾンビ」とすることによって、
すぐれた社会批判(しかもニート側からの)になっています。
だてに『ゾンビ映画大辞典』の著者が推薦文を寄せてません。
そんなゴタクは抜きにしても、このマンガ家特有のアイロニーやエッチ描写は
今回も全開で、笑って、泣けます。
童貞の青春のおかしさを究めた『ジンバルロック』、モー娘の歌で泣ける初めての
マンガ『ピンクニップル』といった傑作を軽く超えた、大傑作です。
これ、男だったら分かると思うんだよなぁ 特に、何か満たされない想いを抱え込んで、 女の子が大好きなのに、なんだか苦手で、 フラストレーションいっぱいの男には はぁ~・・・
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