この歌は少なくとも、「一番になってはいけない」などとは一言も謳っていないし、努力することを否定しているわけでもない。
(「自分の花を咲かせることだけに一生懸命になればいい」というフレーズがそれを証明しています)
外見や才能などは関係なく、あなた自身の存在自体が本当に大切で尊いということを歌っているのに、その一部のみを誇張・曲解して否定している人がいるのは、とても哀しいことだ。
外からの評価や、競争に勝って一番になることよりも、もっと大事なことがある。
少なくとも私は、そのことに気づかされた素晴らしい楽曲であると思うし、日本にこのような曲が存在することを大変誇りに思う。
2000年末のカウントダウンライブ。選曲はオフコース時代から当時の最新曲まで盛りだくさんでこの時点での集大成と言える。ゲストも山本潤子、鈴木雅之、佐橋佳幸と豪華。カウントダウン直前のYES-YES-YESもMY HOME TOWNで感涙にむせぶ小田和正も感動的。それだけ素晴らしいライブなのに、曲の途中でフェイドアウト、カットインする編集はいただけない。編集のまずさで星2つ減点。
スガシカオはアルバムミュージシャンである。
この事実はおそらくスガシカオの楽曲の中でも随一の出来である『夕立ち』や
『Sweetbaby』、ライブの定番となっている『これからむかえにいくよ』等がすべて
シングルカットされずにアルバムに収録されている事からも明らかだ。
だから、シングルカットされた楽曲だけをアルバムにするなんて
商業主義すぎだし、スガシカオ本人もきっと望んでの事ではなかったんだろうなあ
なんて、にわかシカオファンの私は思っていた。
しかし、どうしても「春夏秋冬」がフルコーラスで聞きたくて
(ある意味においては売り手の戦略に乗ってしまった形で)
とうとう購入してしまった。
しかしである。
「春夏秋冬」が秀逸で涙モノだったのは予想通りだったが、
すでに知ったつもりでいた楽曲が、
シングルバージョンや他のRemixで収録されていて、これがまた、いい出来なのだ。
特に『サナギ』はより濃密になりながらもスピード感と救いを感じ取れる音になっていて
『TIME』に収録されているものよりもこちらのほうが完成されていたように感じる。
このバージョンならば、『サナギ』はスガシカオの代表曲になってもおかしくはないと思う。
他にも、知らなかったバージョンの曲がいくつかあったり、
Remixされていることもあって、聞くたびにいちいち
これもいいなあなんて、つぶやいてしまっている自分がいた。
スガシカオはアルバムミュージシャンだからシングルベストなんて買わない
と言っている初期からのファンの方にもぜひオススメする。
この曲は、おなじみのSMAPの他に、歌詞を書かれたスガシカオさんや、曲をかかれた川村結花さんが歌われていますが、これはその川村さんの「夜空ノムコウ」です。それぞれに、違った雰囲気を持っているので、聞き比べるのもおもしろいですね。彼女の歌は切ないながらも、胸にしみこむような、味のある曲に仕上がっています。
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