※藤子・F・不二雄大全集15巻のレビューです。
連載初期の「ドラえもん」と比べると、笑わせ方も大分変わってきました。初期は道具の効果そのものによるドタバタが主でしたが、この頃になると、のび太たちキャラクターの織り成す間合いを主に笑わせるように変化しているように思います。1975年度生の小学二年生掲載分あたりがこの巻の中でも最もノリがよく面白かったです。
また、のび太へのいじめの内容にも変化が見られました。
ジャイアンの暴力、スネ夫の仲間外れといったいじめがテンプレート化してきたこともあるでしょう。「アニメばこ」では、3人用のビデオ(!?)という迷言でセルフパロディを行っています。
しかし「ないしょ話…」や「無視虫」ではいじめに陰湿さが加わっており、ドラえもんもいじめに対して激しく怒りをあらわにしているところはこれまでとは大きく異なっています。藤子先生のいじめへの視点が「少年時代の思い出」から「(連載当時の頃から)社会問題化したいじめ」へと変わっていることを窺わせます。
藤子・F・不二雄 のファンになったばかりの子供へのプレゼントとして購入しました。一枚にいろんなシリーズが入っているから、楽しめるようです。最初にワクワク編を選びました。他も買い足してやりたいと思っています。小学校低学年には良いですが、もう少し上の年では物足りないかな?と思うので、早めの購入が良さそう。
あの「ベートーベンだねRock'n Roll」が収録されている。 それだけで充分だらう?
60〜70年代のユートピア的未来感に彩られたSFアニメって、現代で はもう見られないかもしれません。話もキャラも王道ですし。 90年代でも厳しかったのか、視聴率は振るわなかったと聞きます。 絵柄はドラエもんと同じ感じで低学年向けなのに、エモンは夢とロマンを 求めつつ厳しい家計事情にも気を配ったりする多感な中学生、話はきちん とSFしててもう少し上のターゲットを狙っているのかとも思えたり、視 聴層が絞りきれなかった事も原因かもしれません。 実際、放送当時まるで興味が沸かず、数話たってから何気なく見てハマっ た記憶があります。
原作は古く、話数も限られており、またセル画枚数も少ないなど、様々な 制約があった中、オリジナルストーリーでいきいきとしたキャラが動き回 って大冒険出来たのは実力のあるスタッフがそろっていたからでしょう。 CVは佐々木望や大谷育江など、いわゆるアニメ声でありながら実力のあ る方ばかり。 その後クレヨンしんちゃん劇場版などで評価された原恵一や本郷みつるな どもメインスタッフとして携わっています。
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