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ザ・ベストクリップ集 [DVD]

前に出されているベストクリップを持っていてもこれは観るべき。
特に、「花柄」を観ずに死ぬのはもっいない。

The Rock: Original Motion Picture Score

この映画を観て、初めて映画音楽を意識し始めたという人も多いのでは？
劇中でも、本編に負けず劣らず、というより内容より目立っていた派手な楽曲たち。
ハンス・ジマーとその弟子達の入魂の一枚。
これは自信をもってお勧めできます。

楽曲制作に際しては外部ファクターを一切排して出来上がった今作、傑作だと思います。北欧系のロックを基調にエレクトロニカ調のシンセを使ったドリーミーな音作りは、日本のロックでは今までになかった唯一無二ものです。くるりやスーパーカーがかつて起こしたロックシーンにおける変革に似たそれを、20才すぎの彼らは見事に無意識にも起こしています。ぼくが特に目を惹かれたのは、尾崎雄貴の詞です。彼は今作で、今までも得意としたパーソナルな心情描写の詞と、軽快に語られるストーリーテリングの詞、両方を書いていて。さらにストーリーテリングにおいては一人称と三人称を自在に使いこなした上で、語りの中にもパーソナルな心情描写を盛り込んで詞のせかいに厚みを持たせています。その彼の詞はドリーミーな音作りとマッチして、心象風景を鮮やかに描きだしています。一度聞き出したら夢中になって彼らのせかいに浸かってしまう、そんなアルバムです。前作パレードはデビュー前から作りためていた曲を放出したアルバムで、今作はまさしく今かれらが作る曲が収録されたアルバムです。前者がパレード前の足踏みだとするなら、後者はようやくはじまったパレードの一歩目です。