"Fireball"
"The Mule"
が◎。
新リマスター待望
オーケストラとの共演とは言っても、以前の「コンチェルト」のようなものではなく、 全曲「In Rock」以降の曲を演奏していて、オーケストラは楽器の一部といった感じ。 身構えずにパープルのロックを楽しめる。
今のパープルの楽しみ方、それは何だろうと考えたとき、 それは「メンバー個々の職人技を楽しむバンド」ではないだろうか? 考えてみればメンバー各人、すごいテクニックの持ち主、 これが数々のヒット曲で聴いて見れるのだから楽しめないはずがない。 それだけにフェイバリット・ドラマーであるイアン・ペイスのソロが短かったことが残念。
長年パープルのファンだが、「Hard Lovin' Man」のライブはBBC Sessionsを除いては 初めて聴いたのでうれしかった。
気になったのは何曲かキーを下げて演奏していたことだが これはオーケストラが演奏しやすいようにしたのか? ギランの声域がもうキツイからなのか? 前者であることを願いたいものだが・・・
初回限定版といって、DVDに50分のインタビュー、それをCDにしたものが2枚で、この値段…購入する人はいるのでしょうか? 私は幸いにもヤフーの無料動画でこのDVDを観ることができ、内容は2時間のオーケストラとの公演、とても楽しめました。 いつも声が出ないと批判されているイアン・ギラン。もういいじゃないですか。 あの歳でハイウェイスターを歌ってくれるだけで十分です。 スティーブ・モーズ。私はリッチーなしのパープルは否定派でしたが、これだけバリエーションに富んだフレーズを今、リッチーに弾けるかと聞かれれば疑問符が打てます。 ジョンがいなくても代わりは元レインボーのメンバーなんだからいいじゃないですか。 頻繁に出しているライブDVDですが、今回は選曲が退屈せず最後まで観ることができました。 「スモーク・オン・ザ・ウォーター」もダラダラやらず、パッと終わらせてくれてメリハリが効いています。 ロジャーのベースソロも必見です。 私は懐が寂しいので、この値段では購入できませんが、他のライブDVD(スティーブ・モーズ以降)よりは絶対お勧めします。
主役は、ディープ・パープルです。オーケストラはバックに徹しています。いわば、ディープ・パープル・ビッグ・バンドでしょうか。演奏曲目は、有名なものばかりです。もう、8期なんですが、今のメンバーに違和感はなくなりました。過去にもオーケストラとの共演をしているバンドですから、こういうパープルもありでしょう。
71年発表の6作目。『イン・ロック』と『マシン・ヘッド』という歴史的な名盤に挟まれているだけに地味なポジションにならざるを得ない作品だが、第二期という黄金時代の作品なだけにそのクオリティは文句の付けようもない。ツアーの合間を縫っての録音ということで、当時のメンバーの多忙ぶりが伺えるが、そういった時間不足が影響して幾分シンプルなアレンジになってる曲が多いものの、その分彼らの引き出しの多さを伺わせるようなバラエティに跳んだ楽曲が並んでいる。
1.はストレートなハード・ロックだが、ベードラの連打などを含めて地味にドラムスが凄い。おそらく次作がなければ高い評価を受けるであろう曲である。2.は第三期を彷佛とさせるファンキーなナンバー。比較的リラックスした雰囲気だが、延び延びとした自由なギター・ソロが聞き応えあり。3.はこの時期の代表曲の一つ。シャッフル調のパープルらしい曲だ。4.は彼らにしては非常に珍しいカントリー・ロック。悪くはない出来だが、彼らのイメージにはやや相応しくないかもしれない。スティール・ギター (スライド?) やホンキー・トンク風のピアノなど聴きどころは多い。5.はサイケ風味も感じさせる60年代風のギター・ポップになっているが、第一期のものと比べるときらびやかでポップな印象。オルガンのトーンがチープでいい味が出ている。
全体的にパープルという枠からはみ出たかのような楽曲も目立つが、それだけにおもしろいかもしれない。前作でいきなり物凄い作品を作り上げてしまい、他にもやりたかったことがここに出て吹き出したかのような印象だ。
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