著者であるピーター・フリーストーン氏は、クイーンの衣装係からスタートし、フレディから信頼され、ツアーに同行したり、自宅の管理を任されたり、最期までフレディに寄り添った人。フレディの病状が悪化して行く中、医師から「医学的に彼にしてあげられることはもう何もない。今君たちに出来ることは側についてあげることだ」と言われたが、医師に言われる前に、ずっと以前から著者は、フレディのそばにいた。フレディの最期に立ち会ったのも、フレディの家族ではなく(家族は間に合わなかった)著者とジム・ハットン氏の二人。フレディからの信頼なくして、ここまで深い人間関係は築けなかったはずだ。読んでみるとわかることだが、実に冷静な記述で、フレディを持ち上げることも無く、フレディを一人の人間として、また自分の雇い主として、誠実に付き合っていた事がわかる。フレディの恋愛遍歴や好きな食べ物など、日常生活の様子、ツアーの舞台裏まで多岐に渡る内容で、ファンなら知りたいことが満載である。他にもフレディに関する本が出ているが、実に薄い内容でガッカリしたが、こちらは自信満々でオススメする。クイーンが好きで、フレディ・マーキュリーが好きで好きで仕方ない自分にとって、この本はまさに宝物。ただし涙なくしては読めないので、悲しい話が苦手なかたは、やめておくほうが良いでしょう。ジム・ハットン氏の本も流通が無く、値段が高騰しているようですが、こちらも高騰する可能性があるので、読みたいかたは、早めに購入すべきと思います。クイーンの人気は決して過去のものでは無く、現在進行形で人気があります。若いファン(自分もクイーンのことはフレディの死後に知った)が増加しているので、ますます入手困難になると思います。写真も冒頭にたくさんあり、完全にプライベートショットで、私達が知らない「くつろいだフレディ」が見れます。
クイーンでのラストライブは1986年のはずなのでフレディが群集を前に歌うのはこれで最後になるのでは?(間違っていたらすみません。) クイーン、そしてフレディ・マーキュリーの重厚で複雑な曲展開が好きだという人はオペラ歌手モンセラート・カバリエとの共演で贈るバルセロナでのライブ映像に感動することでしょう。 ちなみに最近ファンになったという人に・「グレート・プリテンダー」で女装してます。・「リヴィング・マイ・オウン」はゲイのパーティー映像(フレディの誕生パーティーらしい)です。アメリカで放送禁止になったらしい。 気持ち悪いという人が大部分でしょうね・・・無難な造りのプロモーションビデオよりこっちのほうが面白いという人は・・・少ないでしょうね。私は面白がっている方ですが。
フレディーのいないQueen・・だけど僕はこのライヴが圧倒的に好きです。(フレディーの大ファンの人、ごめんなさい。)
後半の模様を収録した第2巻は圧巻!! ツボのポイントは・・・
○フレディー存命中にはコンサートでは披露されることが無かったアイ・ウォント・イット・ オール”ロジャー・ダルトニーをボーカルに迎えてのプレイでまず引き込まれます。最高に カッコいいロックです。
○ゲイリー・シェローンヴォーカルの“Hammer To Fall” 文句なし!!
○シールを迎えた” Who Wants To Live Forever”・・・かの86年ウェンブリーライヴでの テイクも大好きだが・・・・ごめん。こっちの方が好き。
○ポールヤングの“Radio Ga Ga” 会場がひとつになります。
○ブライアン・メイがピアノで弾き語る“Too Much Love Will Kill You”
○デヴィット・ボウイ+アニーレノックスの“Under Pressure” 目が釘付けになりました。
さらにここからジョージマイケルやエルトンジョンが登場し、ライヴが最高に盛り上がるんですが・・・これは是非見て欲しい。
ラストのWe Are The Championsの大合唱。そしてラストにはアノ男が・・・
とにかくメチャクチャ良いライブです。
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