ジョニー・ハートマン(Johnny Hartman 1923年7月13日〜1983年9月)はアメリカ合衆国ルイジアナ州生まれのジャズ歌手。アルバムは1956年11月の録音でアーニー・ウィルキンズ・オーケストラとフランク・ハンター・オーケストラをバックにハートマンの甘くロマンテックな声が絡み合う。選曲もスタンダード中心に親しみやすく、ひじょうに完成度の高いゴージャズなアルバム。 (青木高見)
「サッチモ」ことルイ・アームストロングのアルバムはべらぼうにたくさんありますが、これはそれらの中でもかなり知名度の高いアルバムです。知名度が高いのは、もちろん1964年のアメリカ;ビートルズのNo.1ヒットが連続する中でNo.1になった"Hello, Dolly!"が収録されたオリジナル・アルバムだから、です。
サッチモはトランペット・プレイヤーとしても魅力的ですが、晩年に至るほどトランペットの部分は減って、ヴォーカリスト&エンターテイナーというカラーにシフトしていきました。トランペットは体力を使うので、高齢のサッチモとしては当然の成り行きだったでしょう。
ということで、本作品でもトランペットは間奏部分でさらっと吹く程度で、あくまでも歌が中心です。短く分かりやすくまとめられ、非常に親しみやすい内容と思います。「"Hello, Dolly!"が飛びぬけて良い」というわけではなくて、どれをシングルにしてもよかったんじゃないか?と思えるような、全曲同じようにリラックスして聴ける内容です。"Blueberry Hill"や"Moon River"などの有名曲が入っているので、初心者にも聴きやすいアルバムと言えるでしょう。
なおこの紙ジャケは非常にしっかりとした分厚い作りで、それも含めて文句なしの一枚です。
『ナイトメア ビフォア クリスマス』は、ハロウィン・タウンの住人ジャックがクリスマスに憧れて自分達の町でも行なうというなんとも不思議なファンタジーである。ティム・バートン監督の世界観を堪能できる作品となっており、この作品で彼のファンになった方も多いだろう。 登場人物はみんなキモカワというか、コワカワというか、とても愛らしい。パンプキンキングのジャック、身体が虫でできているブギー、フィンケルスタイン博士(マーズアタックの前身か?)に作られたサリー、とにかく全てのキャラクターが可愛い。人形達が唄を歌い、踊り、話す。これだけ生き生きと動いているのだから、監督やスタッフの苦労は半端ではなかったろう。ここまで質の高い人形アニメは無いように思う。 人形アニメなので子供向けのように思えるが、そんな事は全くなく、大人でも十分楽しめる内容になっている。ジャックは真面目で優しくて、観ていて心が温かくなる。しかし、それと同時に、幸せを運ぶサンタクロースに憧れる彼の姿は、胸が痛くなるほど滑稽であったりもする。『ナイトメア ビフォア クリスマス』は胸一杯の幸せと、一握りの切なさを与えてくれる作品である。
ティム・バートンが好きだったので自然の流れでこの映画を見ました。 見ながら「市村正親さんが歌えばピッタリなのに…」と思っていました。 そうしたら!吹き替えはなんと市村さんがされるという事でした! 早速吹き替え版もみました。もう 涙が出るくらいピッタリでした。 ジャックの気持ちが染み入るように分かり、素晴らしかったです。
あの伝説の当たり役「オペラ座の怪人」の怪人を彷彿とさせる歌声、 合間に入るセリフ、どれもシビれました。 実は、サントラを探していたのですが、英語版もいいし、日本語版と 二枚購入しないと、と思っていた所、DVDがある!と気付きました。 DVDなら英語版も市村版も気に入った所でスイッチングできます。 市村さんのファンなら必見(必聴?)ですよ! キャスティングされた方、サイコーですよ。
かつてサンタジャックのフィギュア(というよりスタチュー)を同梱して限定販売されていた、特典満載のコレクターズエディションがようやく再発売された。コアなファンも多い映画だけにコレクターズショップでは高額なプレミアがついていたものだが、この再発売でもうプレミア価格に泣かされることなく手に入るわけだ。 映像特典内容は、その昔レーザーディスクで発売されたコレクターズ版の中身を移植したものだが、25分に及ぶメイキングが面白い。 H・セリック監督と撮影担当のP・コザチクによるオーディオ・コメンタリーも、気が遠くなるようなコマ撮りのストップモーション・アニメの製作における苦労ぶりが伺える裏話で興味深い内容だ。 日本語の吹き替え音声は、前述のLDコレクションの時に制作されたバージョンをそのまま使っているが、新たに5.1chにMIXされている。もともと2chステレオだったものを機械的に加工したものなので音の立体感はいまひとつの感があるが、クリアなサウンドで実に心地よい。ジャックの声はミュージカルの舞台でも活躍している俳優の市村正親。『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』では、ミュウツーの声としてもアニメ出演を果たしている実力派。オリジナル版でジャックの歌のパートを担当しているダニー・エルフマンも素晴らしいが、市村自らが歌っている日本語版の歌も上手い。
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