なんかキュンって切なくなる。 子供の頃、親が考えてることって計りきれなくて、親がイ ライラしてたり、機嫌が良かったりっていうのに子供とし てホッとしたりびくっとしたりしてた。 その感情の一つ一つをブルボン小林ならぬ長嶋有氏は思い 出させてくれる。 あの時の、実は一番感受性が強くそのくせ何も出来なかった 表現できないテンションをほろ苦く思い出した。 長嶋さんより年下の僕にそんなことを思い出させてくれるな んて長嶋さんはよっぽど記憶力いいのかなあ? 個人的にはサイドカーに犬の方がいいと思う。
有りそうで無さそう、また無さそうで以外に有るかも的な展開につい引き込まれてしまいました。読書が苦手でもスルッと読めてしまう、そんな1冊です。
世の中すべてをゲーム目線で語る作者に親近感を覚えます。
随所にウィットにとんだ笑いがあり、げらげら笑って読みました。
ファミコン世代必携のエンタメ本ではないでしょうか。
「猛スピードで母は」とか書いた作者のエッセイ本。
小説が面白かったからエッセイはどんなかなって興味を持って購入。
さらに、本の見た目も手にとりたくなる感じ。そして、本の帯がまた
水色・白・黄色のボーダーになっていて表紙とマッチしてとても可愛い。
そんな訳でビニールかかっていて中読めなかったけど購入。
カバーをはずしたところも、また技があって「ぷぷぷっ」って楽しめた。
内容は、エッセイだから日常の事だけど、長嶋有の想像とか妄想とか
そんなことが書いてあって、電車では読めない。おかしすぎる。
「ふふふ」とか「あはは」とか「ぷっ」とか必ず出てしまう。
どの題名のエッセイも笑わずには読めません。
独特の雰囲気が面白い作品。浮世ばなれした父親と息子にまつわる物語である。この浮世離れの具合が意地悪く言えばどことなく現実感ぎりぎりを感じさせもする。しかし、彼等二人の生き方が心根にある潔癖さ所以であることに気づけば、物語がまったくの虚構であると突き放してしまえる人は少ないだろう。都会から田舎へ、普通の服装からジャージへ、食事は毎日トマト漬けといった極端な世界に抗うことなく二人が生きる緩いペースが、がむしゃらに走ってきた現代人の心の隙間に沁みる。親子を演じた鮎川誠氏と堺雅人氏がうまくはまっていて、茫洋とした生き様をうかがわせる、会話の「間」もいい。天然という言葉がマイナスのイメージをもって捉えられる現代、あえて人誰しもが持つ天然さ、いわば人としての懐の広さに光をあて、その大切さを静かに訴えかけてくる。もっと言えばその心ばえをして彼等のような時間を自分も生きてみたいと思わせる作品だ。
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