「お前でなければならない俺と俺でなければならないお前」。
二人の絆の過程が、日常の中で移ろい易い青春期に多かれ少なかれ誰でも経験する揺れる心を描いた珠玉作。男女問わず人を愛する喜びを新たに実感させてくれます。愛する人といるって幸せなんだという事を。
キャストを見てびっくり、この二人で上手く行くのか?始めイメージが全然沸かなかったんです。
動で男気義侠心に厚く元気な印象の徳山さんが、繊細でナイーヴで内気な女の子っぽい晋也役を、静で知的で深窓令息の印象の斉藤さんが、明るくお茶目で社交的で男性的な立花役を、見事に演じています。 雪ちゃんの冗談に対する真面目な晋也の答えは可笑しく、晋也と立花のじゃれ合いも子犬の様で微笑ましい。
白いシーツの上の愛の挨拶シーンは、古今東西の同性愛映画の中で最も綺麗で詩的で幸せに満ちています。
素敵な音楽に乗って、立花役の斉藤さんを愛し見つめる晋也役の徳山さんの目の暖かな優しさ、晋也役の徳山さんの愛に満たされる立花役の斉藤さんの宙を泳ぐ目と唇に鎖を挟む官能的恍惚とした至福の表情、全て心の確認の延長線上にあるのでしょう。
普段のお二人の俳優さん達から想像できない顔を見たと思います。お互いに晋也と立花の二人の時意外は出さない表情ですね。時として晋也と立花は男と女の心を交換し合いながら。素晴しい俳優さん達です。
この映画が温かいのは皆が優しい。盛り上げる為に呑む香奈ちゃん、好きな祥君の気持ちを汲んで応援に回る北垣さん、遠距離恋愛の不安に愛を信じようとする祥君、自分の過去の晋也への思いにピリオドを打ち晋也と立花の幸せを祈る雪ちゃん。背広を着る時になっても、今のままでいて欲しい。
原作、脚本、撮影、音楽、出演者が監督の元に全身全霊を込めた下準備に深い思い入れを感じます。BLの流行でなくても、スタッフが「いい作品を作ろう」と一体になった意欲に満ちた映画です。ゲイの友人にも勧めました。私の好きなシーンは二人が並んで歩いて行く所、これからの二人の幸せな未来を予感させます。もう少し長かったら、どこかの映画祭に出してレッド・カーペットを踏ませたい位にいい映画でした。外国人にも受けが良いこの映画。次回作に期待します。
異種格闘技戦な面白さで最後まで飽きさせない力量はさすが
キャラクターが脇役までたいへん魅力的(多岐川さん惚れた!)
ストーリー上で受攻の性格に合わせ「暗闇」が上手く使われていたのに唸った
恋愛ものでひさびさにヤキモキさせられた、大満足
以前、ビブロスから発売された『可愛いひと』の1、2巻分がそのままおさめられてます。また、『可愛いひと』とは無関係の短編と超短編が1話ずつ入ってます。ので、こちらのお話を… ★ジプシー on the プラネット ある事情で友人と住んでた家を出ることになった芳巳は、行きつけのバーで働く恭二の家に住むことになります。そこには、やたらと気の強い美しい恭二の兄・晶も。しかも、この兄弟はヴァンパイアだったのです。 ★ぼくの好きな人嫌いな人 双子の弟は、兄の彼氏に恋心を抱いていて… 1本目の方は、ファンタジーですこし悲しい…と思いきや、なかなか可愛らしいお話で、紺野さんらしいなぁと思いました。恭二の兄・晶がいいです。 2本目は、すんごい短いのにすごいせつないというか。とにかく続きが気になる。ちなみに、登場人物の名前が一人も出てきません。2本ともあとがきで、続きを描きたい的なことが描いてあるので、そこら辺に期待したいです。
私をコッチの世界に引き込んだ紺野さん。ヤバいです。胸キュンが止まりませんー! 相変わらず、話づくりが上手な方です。絵も上手で男前ですし。
今までの再販と新規のお話2作です。私は全て読んだことがなかったし、ページ数も多くてお得な感じでした。
再販の中では接吻修行関係の話がすきです。 ちっちゃい時から好きでした系の話に弱いです。じれったさがまたいいんですよね〜。
新作のお話…やっぱりいいお話です!どっちかっていうと、東京ホテルの話がすきです。 こちらもちっちゃい時から好きでした系です。
巻頭のカラーイラストは綺麗でため息ものです! 熱くなってしまいましたが、それくらい気に入りました。早く次でないかな〜
皆さんのレビュー通り、受の智也可愛かったです。これが、いわゆるツンデレってやつですか? まぁ、あまりデレはないですがw 本当に男前受です。仮にも、ずっと攻だったのでw ただ、智也の不器用な愛情表現がまたなんとも言えません。 読みながら、ニヤニヤしちゃいました。本当に可愛い男前な受♪
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