もうすっかり忘れていたくらい諦めきっていた「スペースコブラ」が発売されてしまいました。私も放送当時、あの主題歌のイントロに聴き惚れていた一人でした。もちろん前野曜子さんも最高です。それぞれがプロの仕事の凄さを感じさせる絶妙な出来映えでした。その主題歌がLD-BOXの発売時に別テイクに差し換えられたのはショックでした。たしかエンディングもそうだったと思います。ステレオ化するためだったのかもしれません。以来、聴けるのはそちらばかりになっています。 このCDも主題歌が当時のものと違うそうですが、それでもこれほどの曲が聴けるCDは滅多にありません。
コブラは映画での映像化が初で"松崎しげる"さんがコブラの声を演じ、CDの1曲目「Daydream Romance」も歌ってますがコブラの歌として私が強く記憶するのはTVシリーズの"スペースコブラ"のOP曲です。CDでは3曲目の「コブラ」で作曲・編曲は"ルパン3世"テーマ曲でもお馴染みの"大野雄二"さん。スピード感がありながらドラマチックな楽曲が素敵で特に私が好きな曲です。続くED曲の「シークレット・デザイアー」もおしゃれな雰囲気の曲でした。
CDの5曲目以降の挿入歌はあまり良く覚えてませんがTV版の音楽を担当していた(今は鬼籍に入られた)"羽田健太郎"さんによる作曲・編曲ですね。
CDの8曲目から近年のOVAや新TVシリーズの曲で作曲等は旧作品のコブラの担当の方とは変わりました。そんな中でも変わらないのが"松崎しげる"さんの歌。新しいコブラの映像化で新しい歌を昔から関わっている人が歌う事は歴史の長いアニメ作品としても珍しいケースと思います。
新TVシリーズのED曲「君の歌」もゆったりとした歌声が聴けてTV本編の後に流れる曲としてもなかなか良い感じの曲。前後しますが新TVシリーズOP曲「COBRA THE SPACE PIRATE」もジャズ系の曲に英語歌詞がGood。
比較的に新しいコブラの歌としては新TVシリーズのOP&ED曲でもある、CDのラスト2曲が私はお勧めです。
コブラ対ギルドの争いに無生物に命を吹き込む魔力のある星の力とコブラサイドの魅力的な一行がからんで展開していきます。あやつり人形のはずのザナドウも星の魔力で意思を持って動き出しコブラの強力なサポーターに。いやもうコブラかっこいいの一言。侠気があって危険を恐れず女性に優しいコブラに今回も魅了されました。
掲載時同様のカラーが見られるかと思うと続刊が本当に楽しみです。古くて新しい、それこそが寺沢武一の真骨頂かもしれませんね。
1982年放映のアニメソング集。
前年・そして前々年よりも印象の濃い作品と言うか主題歌が増えたような印象。
「かぼちゃワイン」
「さすがの猿飛」が中でも比較的目立つ曲調です。
但し、未だ「黎明期」の印象は拭えません。
アニメ主題歌・作品共に本格的な起爆は翌年以降に持ち越しとなります。
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