古い時代の商店街を舞台に、乾物屋一家のありふれた日常を描いた作品。
雰囲気があって、乾物屋の苦労もよく判るし、
ストーリーを作りすぎていないから自然体を感じられる。
少年が主人公なのだが、もう少し大人への憧れや子供ならではの哀愁が漂っていれば良かった。
向田邦子作のホームドラマレベルを期待すると、ちょっと肩すかしを食らうかも。
熱を出して寝ている妹にお兄ちゃんはアイスを買ってきてあげようと…。兄妹のこどもに読んであげたい一冊です。優しいお兄ちゃんが頑張る姿がおかしくてかわいくて!大好きなねじめさん&村上さんのコンビ、絶対面白い!
私は巨人ファンでも中日ファンでもないが、落合博満はロッテ時代から興味があったので立ち読みをした所、ねじめ正一と豊田泰光の対談が余りにも面白いので買ってしまった。
筆者は素晴らしい詩人・小説家であるが、長嶋茂雄を語る時は些か情緒に流れ過ぎるきらいが有り、鼻につくのだが、前記の対談中では途中ねじめが展開する長島〜落合愛情論を豊田が「先生、気が○ったのですか!」と一刀両断するシーンは爆笑物であった。
江夏豊が対戦者として落合が好打者から大打者へ化ける瞬間を述べる件、路上生活者と落合を比較した赤瀬川源平の論調も味があり読み応えが有った。
落合自信は決定的にファンサービス意識に欠けている原石の様な人物なので、決して全国規模の人気者にはなり得ないで有ろうが、本の帯に有る様にホヤやナマコの如く慣れれば味があり魅力的な存在で有る事は間違いない。
研究書の様な題名だが、エール本であり、そういう意味では大いに楽しめた(文中敬称略)。
なかなか彼の書く戯曲を手にしにくいため、詩とともに戯曲も載っているのはあり難い。 また、双方の作品の理解も深まる。彼の詩のファンなら戯曲を読んで見ることをお勧めする
「詩」や「絵本」を読んでその美しさを理解できない人間です。P.188から190の「ひどい詩」と著者のお勧めの優れた詩との違いもそれほど落差なく感じてしまう人間です。 俳句も、私にとってはその善し悪しが分からない世界で、「春の虹」や「秩父山」に関する解説も、その微妙な違いが「そういわれてみれば」という世界でした。 が、著者の自分の気に入ったものを薦める情熱のようなものを感じさせてくれる本です。詩や絵本には縁はなく、その芸術性も理解できない人間ですが、著者の情熱に撃たれながら退屈もせず読了した次第。 う〜ん、レビューになっていないかな?
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