パンキッシュなサウンドを期待するとがっかりするかもしれませんが、
元々ピートが吟遊詩人のようなアーティストなのは周知の事実。
「シンドラーのリスト」のBGMになってそうな音が聴こえてきたり、
どこか懐かしい感触のある美しく繊細なアコースティック・アルバムです。
ピートの冴え渡ったソングライティングの歌声はもちろん、
グレアムのギターがとてもとてもすばらしいです。
THE LIBERTINESの成り立ちから活動休止までをストーリーとして記録したノンフィクション・ドキュメンタリー。
メンバーたちをはじめ、アランマッギー、ジェフトラビス、リサムーリッシュ など関係者による充実したインタビューや証言をしっかり集めたうえで構成されているため、真実味があるし、内容もドラマチックだ。
確かに、どこまでが真実の記述かわからなくなるほど、著書ピートウィルシュのかなり偏った視点で書かれた部分も多い。
しかし、ドキュメンタリー本として、ひとつのストーリーにまとめるには、ある意味必要な要素だと思うし、
ヒューマンドラマとしても感情移入できる要素がある。
ロックバンドのドキュメンタリー本としては傑作本だと思います。
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