体の部位ごとに項目分けされていて、必要なときに辞書のように引いて、症状を確認することが出来ます。非常に見やすくて気に入ったので、私と妻の両親にもプレゼントしました。
歯医者でマウスピースを作ってもらい、フィット感も良く毎晩つけて寝ていました。しかし、素材が堅くて薄いプラスチック製のため、3カ月ほどでひびが入り2つに割れてしまいました。7000円もしたので作り直す気は起こらず、仕方なくネットで手ごろな価格のこの製品を購入し、試してみました。皆さんのレビューを参考に、この製品のポイントは最初の整形にあると思い、温度計とストップウォッチを用意して、説明書通りにお湯の温度と浸す時間を計って、かなり厳密にきっちりと歯形に合わせました。ちょっと熱いですが我慢して何度か噛みしめつつ、歯茎の根本まで包み込むようにぐいぐい伸ばしました。そうしたら、ピタッと吸い付くようなフィット感と適度な弾力のあるマウスピースになりました。毎晩使用して1年以上になりますが、色が少しだけ黄色っぽくなってきた以外は特に問題なく、これからもまだまだ使えそうです。ストック用に1つ買い置きしました。
こんな言い方をしてはいけないと思うけれど、この本、面白い。
単なる闘病記ではなくて、まるで小説を読んでいるかのような、
屈託なく、かつ的確な表現で著者が過食嘔吐とともに生きてきた時が
詳細にわたって描かれている。
冒頭から、びっくり発言だ。著者が中学生の時、太ってることを気にしている彼女に
母親が言うのだ。「じゃあ、吐けばいいじゃない。お母さんもそうしてるから」
今まで、摂食障害の闘病記を何冊か読んできたけれど、
拒食で死にそうになりながらなんとか再起したヒトの本が多くて、
過食嘔吐に焦点をあてた本で、しかもここまで赤裸々に、等身大で告白してる本は、
初めてかもしれない。あらゆる部分において、「うん、そうなの、そんなの」なんて、
共感できてしまう。
話が進むにつれ、彼女は自分自身と向き合うようになっていく。
自助グループに参加したり、カウンセリングを受けたり、
父親と再会したり、ハリ治療や、ハワイでのイルカツアー。
瞑想ワークショップにヨガ、ニュージーランドの全裸生活。
その間に結婚するも、夫はACであることが判明し、共依存の関係になったり、
中絶、離婚したりね。波乱万丈、という感じ。
でもその口調にはいやらしさや惨めさは微塵もなく、
潔くて、読んでいて爽快感を味わうほど。
ちなみに、彼女が通っていた自助グループはMABAであり、
斎藤学先生に惹かれ、お話されることもあったとか。
さらに、表現力もあるのです。結果的に彼女が完治するキッカケとなった
アメリカでのサイコドラマや、エクスプレッシブ・アーツ・セラピー
(絵やダンス、音を使って気持ちを表現するという芸術療法)のシーンは、
まるで小説の世界。自分がセラピーを受けているかのように陶酔して読んでしまいました。
摂食障害の症状はヒトそれぞれ、原因も、回復の仕方もヒトそれぞれ
なんだろうけれど、同じ病気になるからには、性格、考え方に何らかの共通点があるのでしょう。
先ず、自分の症状を理解すること、
それから、自然と触れ、身体感覚を取り戻すこと、
そして、さらに深い感情と向き合うこと
著者はこのステップを踏み回復しています。そうして自然と過食嘔吐という症状は
消えていったのね。病気の原因や意義を考察するのは、そのあとの話。
この本をきっかけに、自分にぴったりの治療法を模索できるといいですね。
さるきちにとっては、深く考えさせられる、一冊でした。
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