このCDに収録されているゆうひが丘の総理大臣の主題歌でもある 時代遅れの恋人たち目的で購入したのですが、昔シングルを 何回も聴いた事もあってか、この盤では新たにヴォーカルを 新録したものだと気がつきました。 それはオリジナル(当時のシングル)は随所で微妙に音程が はずれていたのですが、この収録版ではその「音程はずし」が 明らかに修正されており、音程が合っていました。 この曲に限っての話ですが、おそらくCDで収録される盤は 全てこのバージョンと思われます。 「当時のオリジナル」が聴きたいという事にこだわるのであれば 選択肢は当時のシングル盤のみという事になります。 完成度はもちろん新録版の方が良いと思いますが、 多少の音程ズレも昔からのファンにすれば「雅俊さんらしさ」なので 私は当時のオリジナルの方が良いと思いました。
1995年、「青春とはなんだ」から「飛び出せ!青春」「おこれ!男だ」までの楽曲を集めた『これが青春だ』(再発を…!)と同時に発売された、相当に画期的なコンピレーション。もちろん放映当時は、こんな風に各社の音源が1枚のアルバムに集まるなんてことは、とても考えられませんでした。
このシリーズのどの時期・作品が好きかで、このCDの聴き方もまた違ってくるのでしょう。
オレは「総理」も見てましたが、やっぱりここで思い入れがあるのは、主に前半の作品群でしょうか。
本当は、たとえば「俺たちの旅」にしても、挿入された歌はもっとあったので、構成面であとひとふんばりして欲しかったところですが。
「盆帰り」、「あゝ青春」、オメダの「生きる」のB面曲……、それからこれは「朝」の方ですが、意外に美声でビックリな(失礼!)森川正太だけでなく、秋野太作も「ふるさとへお帰り」という挿入歌シングルを出していたので(※のちにCD化)、こちらもフォローできていれば「俺旅」メインキャスト4人の歌声がすべて聴けたはずで、ちょっと残念。
それでもこのシリーズのファンだったら、かなりにんまりできる1枚であることに、変わりはないですね。
「青春の坂道」も、こういった中で聴くとまた、新たな感動を覚えます。
もともと「おれは男だ!」に出演していたバトン部員の降旗文子さんのファンで、このドラマではサッカー部のマネージャー役だということで興味を持ちました。「おれは男だ!」でもそうですが、全部で43話あるので最初のほうは人間関係の過程を画いているため、だるく感じることもあります。しかしそれをすぎると面白くなっていきます。個人的には5話以降から面白いです。東宝製作のせいか「おれは男だ!」とはドラマの雰囲気が全く違います。小学生の頃、夕方再放送されているのを見た記憶がありますが、内容はほとんど覚えていなく新鮮でよかったです。
この国は戦後、一心不乱に復興発展の時期を走り抜け1975年、一種の国家的倦怠感にあった。何もかもに疲れ果てている。若者達にとっては将来に夢も希望もない、ただ決まりきった線路上の平坦な道のりを淡々と歩むような脱力感に苛まれていたであろう。そんな中このドラマにおける3人の若者は何故か眩しい存在感を放っていた。彼らの生き方はこの時代の若者達の「理想」であろう。そこにはいわゆる青春の輝きと自由を追い求めながらも現実に向き合う事を余儀無くされる3人の葛藤や苦悩が視聴する若者達の姿に投影されていた。しかし旅は続くのだ。青春の旅路は傷だらけながらも眩しく楽しいモノだと3人は教えてくれている。「面白き事も無き世を面白く」である。今の世も倦怠の時代である。だとすれば今の世の若者達にも是非このドラマを見て欲しい。
わたくしはクラシックとジャズを愛するオーディオマニアです。演歌については、まあ録音も良くないだろうし、なにより編曲がベタで気持ち悪し…と思って手許にはありませんでした。いわゆる高音質リマスター盤がブームになる中でも、演歌は登場せず。しかしその周辺では動きがありました。ちあきなおみのアルバムです。彼女の幅広い歌曲アルバムや高音質アルバム集が出たりしてその素晴らしさを認識して来ました。そして演歌歌手と昭和の歌い手の奥深さにも興味をひらきました。
今回このCDを買ったのは二つの要因があります。
一つ目は最近アンジェラ・アキがTVCMで「津軽海峡冬景色」を歌っていましたが、その上っ面をなでた歌に、若者たちが「演歌歌手ってやっぱすごいんだ!」と気付いた事実です。*山崎まさよしの唱歌「はまべのうた」も最悪ですね。
若者にホンモノを実感させたと同時に、私にも録音や編曲がダメでも聴くべし!と思わせたのです。
もう一つは震災後通っている被災地ボランティアで必要だからです。特に最近、独居になりがちな高齢の方々のお世話をするときにその場でこれをかけるととても和めるのです。足湯マッサージをしながら、曲が流行った頃の話や友達の話…たとえ話が途切れても流れる空気が変わります。一緒に活動する若者たちもすっかり演歌・昭和歌謡ファンです。
さて内容ですが、ラインアップを見れば本当にベストな曲ばかり。特にこの下巻は素晴らしいです。音質も心配したほどのこともなく、かなりの高音質といって良いと思います。各曲のラウドネスレベル調整もかなりしっかりできていて、安心して聴けますね。できれば北島三郎はもう何曲か欲しかったな、と思います。高齢の方からも「他にないの?」と言われてしまって…
あとはブックレットは歌詞カードと一口メモのみですが、もうひとつ食い足りないかな。おそらく制作会社の企画では、コアなファン向けだったでしょうから、これで必要十分と思ったのでしょうが。
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