個人的には「バッハ100」をリリースしてほしかったのですが、、、まぁ音楽史に燦然と輝く黄金時代、バロックの音楽は親しみやすく、聞きやすいと思います。演奏も綺麗で聞きやすく、王道といった感じでしょうか。J.S.バッハのカンタータ147番がギターでアレンジされていて、これまた新鮮で素晴らしく仕上がっていると思います。他にもヘンデルやヴィヴァルディ等著名な作曲家の有名な曲ばかりなので、あまりクラシックに縁がない方でも楽しめるでしょうし、癒されるでしょう!
演奏内容や奏者についてはレビューアの方々がとても具体的に書いておられますので、補足的なレビューをさせていただきます。
まず、1960年代録音の「名盤」と比較すると、こちらの1990年代録音のほうが音がとても美しく聴き心地が良いです。これは、奏者や楽器云々よりも、録音技術の差によると思います。音叉のような純音に近い音ほど録音時の歪がそのまま耳に入るので、高音域の倍音が少なく澄んだフルートの音も、これにあてはまると察します。響きの複雑なピアノと比較すると、フルートの場合、やはり30年間の技術の隔たりは鑑賞する上での影響が大きいと思います。
また、アルバム全体がフルート協奏曲で構成されているというのも、ずっと同じ聴き心地が保たれるので、とても良いと個人的には思います。あと細かい点をあげれば、こちらのアルバムのハープの方が、爪を引っ掛けたような強調音が少なく、フルートの美音をさりげなく支えているので、この点でも聴き心地が良い印象です。
余談ですが、モーツァルトの音符たち―池辺晋一郎の「新モーツァルト考」第8章に、「編作は大仕事」と題して、オーボエ協奏曲とフルート協奏曲第2番との違いが抜粋譜面つきで解説されており、興味深いです。
1991年からヨーロッパの主要都市を舞台にベルリンフィルが行っているヨーロッパコンサート。2001年はトルコのイスタンブールが選ばれ、ハイドンの交響曲第94番「驚愕」、モーツアルトのフルート協奏曲第2番、ベルリオーズの幻想交響曲の3曲が演奏されました。指揮は人気急上昇中のマリス・ヤンソンス。フルート独奏はエマニュエル・パユ。
ヤンソンスの指揮はそれぞれの作曲家の特徴を巧みに引き出しています。端正なハイドン、明るいモーツアルト、ドラマティックなベルリオーズ。特に「幻想交響曲」は、これまで何度もきいたことがあったはずなのに、初めての物語を聴くようなワクワクした感動を覚えました。
会場に選ばれたのはイスタンブール最古の教会として建てられた聖イレーヌ(現在は博物館)。重厚な石造りの建物は見た目に荘厳なだけでなく、音響的にも優れているようです。2曲目ではパユのフルートが点から降ってくるように聞こえますし、3曲目では重低音が下腹に迫ってくるように響きます。このDVDは画質、音質ともに良好で、映像・音響機器のチェックにも使えそうです。
残念ながら日本盤は入手困難になっているようですが、リージョンフリーの輸入盤European Concert From Istanbul [DVD] [Import]なら手頃な価格で購入可能です。是非お勧めの一枚です。
個人的にフィンランディアが好きです。 知っている曲ばかりで聞きやすかったです。
このCDは、友達の誕生日プレゼントにと思って何の気なしに選んだものです。
友達が「エマニュエル・パユという人は凄すぎる」と言っていたのを聞いて決めました。
私はフルートのことはあまりわからないのですが、
今まで友達の家で聴いたフルーティストの他のどの曲よりも音が澄み切って聞こえました。
なので友達にあげたCDにもかかわらず今でもあの音が耳から離れません。
パユさんが好きな人はもちろん、初めてフルートのCDを買う方にもとてもおすすめです!
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