昭和のアニメということで満載のつっこみどころはさておき。富野節が随所に盛り込まれていて見所たっぷり。数十年ぶりに見直したもののいろんなことを感じさせてくれた作品だった。
イデオンなどつぼを抑えた曲も見られるんですが、アレンジの具合が、オリジナルの勢いを弱くしているように感じました。作品の簡単な解説も載っているので、興味がある方はどうぞ。
渡辺岳夫の音楽を網羅するCDとノンフィクション、計3点が同時発売になりました。関係者の献身的な業績に敬意を表して、全て購入しました。まだ単行本が未着ですが、非常に楽しみです。
アニメ特撮編はまだ入手可能な音源が多いと思いますが、複数の会社にまたがる版権の問題をクリアして結実したCDです。もし、まだ渡辺岳夫のCDを持っていない方がおられたら、第一に購入しても後悔はないと思います。コロンビア、キング・・・東映、日本アニメーション、サンライズの70年代アニメ黄金時代に流された、耳になじみやすく心にしみる渡辺節が堪能できます。
改めて、この人の音楽は優しい。しかもパターン化が見えない(BGMでは流用はよく見られたが)。昭和の隠れた巨人の一人です。
ようやく作曲家に焦点を当ててアニメ音楽を評価する機運が高まってきたことを心から喜びます。
当時、勧善懲悪が当然のアニメロボット界に一石を投じた記念碑的作品。
悪のロボットが攻めてくれば戦うのが当然。しかしその裏で多くの罪なき人々が被害を受ける。その姿を惜しげもなくさらしだしたのが本作品です。人々はいいます。「お前らさえいなければ、やつらは襲ってこないのだ」と。
仮にも正義の味方として活躍するはずの主人公達にとって彼ら避難民の言葉はどう響いたのでしょうか?。普通なら賞賛の声で迎えられるはずの主人公達は本来の敵と、同じ人間の誤解との板ばさみになりながらも戦いを続けます。きっといつかは自分達の行動を理解してくれる。そのためには戦い続けるしかないのだと、心に言い聞かせながら・・・。
この作品の最大の救いは、最終回、主人公の勝平が一人生きて帰還したことを人々が暖かく喜び迎え入れてくれたことでしょう。神ファミリーの選択は正しかった、いや救われたのです。人間の心によって。彼らが信じた人の心によって。
総監督の富野氏が何を意図してあのような最終場面にしたのかは分かりません。ですが、近代ロボットアニメの中で最も感動できる場面であることには変わりありません。
普通の勧善懲悪なロボットものになっているザンボットに驚き。
ブスペアの末路とかテレビ版を見ている人にとっては衝撃な内容です
が、これもこれでありなんだろうなー。とも思います。
日常に戻った 勝平・宇宙太・恵子を見るとなにやらほっとした気分になれますし。
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