20年前からの姫神ファンです。二代目として初アルバムとなるこのCDを聴くには、正直、躊躇がありました。先日、伊勢神宮の宇治橋新築を祝う奉納演奏があり、そこで、吉紀氏の「先回の式年遷宮(20年前)の時、先代がここで奉納演奏を行った。今回同じ場所で演奏することで先代と同じスタートラインに立てた気がする。」との挨拶を聞き、初めてこのCDを聴きました。私が姫神に期待するのは、喜多郎のようなグローバルな音楽(それはそれで良いが)ではなく、日本人の心に寄り添うように染みてくるメロディ・リズム・楽想ですが、このCDを聴いて、その遺伝子がそのまま受け継がれていることを実感しました。私には、アルバムの中で1.2.3が特に秀逸。この先も聴き続けることになろう曲です。次のアルバムが楽しみです。が、ファンに媚びったり、二代目としての独創性に拘ったりしては欲しくないです。今のまま、自身の人生やこの国の自然や人々に対する思いを深めていったところから、さらに素晴らしい音楽が生まれてくるような気がします。そのような期待を抱かせるCDです。
“カムイ”と名付けたヒグマの子どもとその母熊を、長期間に渡って追いつづけたドキュメンタリー。ヒグマの子どもは、二匹に一匹の割合で死んでしまう。子グマがいずれ独り立ちできるように、生きる知恵を身をもって教える母熊。しかしある時は厳しく突き放し、数週間も置き去りにしたりする。そんな中でカムイは、自分で獲物を獲ることを覚え、たくましく成長していく。
知床の冬は厳しく、一年の半分を占める。その中で、他の動物たちも懸命な営みを続けている。川で産卵した直後、力尽きてそのまま死んでいく鮭の群れ。それがそのまま、熊たちの貴重な栄養源となる。また、海底で卵を数ヶ月抱きつづけ、孵化していく稚魚たちの姿を見届けて、力尽きてひっそりと死んでいく雄の深海魚。
どの動物もいとしく、感動的でさえある物語を、淡々と語り継いでいる。その押しつけがましくない語り口に好感が持てる。日本にもまだ残されている手つかずの大自然と、その中で生きる動物たちに、畏敬の念を覚える。
老いらくの恋。その人が傍にいてくれれば…いなくては生きていけない
年をとる度に人は自分の容姿や魅力に自信が持てなくなるもの。伝えたいのに発することのできない言葉
寅さんはそれを知っている。だから言う、 「今言わなかったら一生死ぬまで言えないぞ。」
現在、数多にいる草食系男児に見てほしい。 女性に感じたときめき、直感、自分に自信がなくてもいい言わなきゃ、 一生死ぬまで言えない ことを。
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