「桜蘭高校ホスト部」Blu-ray BOX
大好きな作品なので本当に嬉しいです!DVDはコツコツ集めていたのですが、あの完成度が高い作品がブルーレイで更にキレイな画質で見れるなんて期待せずにはいられません!原作の世界感を損なわない絵とコメディーセンスには脱帽です☆思わず笑ってしまい明るい気持ちになるんですよね。私的には是非続編を見たい 作品です!!!(原作も最終回を迎えたし)ドラマ化よりもアニメ第2期を!なんですが。
そらトびタマシイ (アフタヌーンKCデラックス)
表題作は、「食べる」ことの不思議を物語っている。「食べる」ことは、他の生きものの「身体」と「命」を、自分の「身体」と「命」に取り込むことだ。「生きる」とは、生きものを、おいしいと思い「食べる」ことである。作者の透徹したまなざしには、厳しさと同時に、命を慈しむやさしさがある。同時に「取り憑かれる」ということの恐怖を、これほどに絵で見せてくれるマンガも、今までになかった。現代のマンガという表現の、最高の達成がここにある。すべてのマンガ・ファンに薦めたい短編集である。
リトル・フォレスト(1) (ワイドKCアフタヌーン (551))
たぶんいま何を描かせても面白い作品を紡ぐヒトだと思います。
近作「魔女」で受けた、読後の圧倒感に対して、この作品は
主人公の日常を「日々の食事」というキーワードで展開した連作です。
いわゆる「ウンチク系料理漫画」(古くは美味しんぼとかクッキングパパ
などを指し、現在では少年漫画各誌で「努力・友情・勝利」を地でいく
アクロバット系料理まんが)などとは全く違う地平に存在しています。
・・・というより、料理漫画などというカテゴリーでないことは、
一読すればすぐにおわかりいただけるものと思います。
主人公はあくまで普通のヒトです。
五十嵐節の魅力ある女性です。あと、ちょっと人生してます。
周りの人たちも、友人も含めて、やっぱしフツーのひとです。
じゃぁなんで、面白いのか?
彼女が送っている生活は、「自分でやる」ことが基本。
おいしい料理を作るにしても、「自分で」山に入って、
「自分で」栽培して、「自分で」調達して、「自分で」調理して、
というDo it yourselfs!という生活。
私も含めた大多数が送っている、「すでに仕立てられて、
パックに入っている」ものしか知らない。世界とは違うわけです。
まずそれが新鮮。
そして、読み進むに連れて判ってくる”彼女の思想のバックボーン”
が、キャラを立たせ、ある意味「日記帳」とも言えるこの作品が、
まるで良質な短編映画を観ている気にさせていることが魅力です。
五十嵐大介入門編としてもお薦めな一冊ですよ。
リトル・フォレスト(2) (ワイドKCアフタヌーン)
著者の作品としては、寓話や観念的生物などの不気味な描写の無い、山村の日常生活を描いたもので、比較的安心して読めた。もっともこれはこれで引きずり込まれるような究極の世界観をもった作品だが。しかし、およそ全ての食物を自営で作るという暮らし方に対する自分の姿勢の曖昧さに悩んだ主人公が、「村おこし」的コミュニティの立ち上げで納得してしまう結末は、拍子抜けしてしまった。そんな安易な結びで良いのか?2巻で終わらせず、もう少したっぷり描いて欲しかった。
海獣の子供 2 (IKKI COMIX)
光る魚の幽霊、海から来た子供達。
世界中にちらばる謎の事例と神話をもとに真実を解明しようと集まってくる科学者や研究者達。
自然、生命・・・その謎にせまろうとするほどにそこへ取り込まれ翻弄する人々。
2巻は海からきた謎の少年海と空にひきつけられた大人達、謎の隕石、彼らに同類と見なされた少女流花をめぐる物語がより深く進行していきます。
世界各地にあらわれる謎の子供達。
その正体は神なのか悪魔なのか・・・・・。
海には魔物が住んでいるというインドネシアの云われを思いだしました。
あいかわらず絵もすごいです。
嵐の中にあらわれた幽霊ストリートや子供の頃の夏休みを思い出す海辺の空、夕暮れ、夜の浜辺(日焼けに火照った皮膚の感覚まで思い出しました)・・・・自然は偉大で恐ろしいんだと人間達のおごりを一掃させるような雄大な景色を一冊の漫画の中に表現できる人はこの人をおいていないんじゃないかと思います。