おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)
ラノベの主人公として自分が、
ダサいということに自覚がないことが、面白いと思います。
タイトルと内容の比重は順序が逆な気がします。
逆をいえば、ラノベの主人公は、
内面に触れても世間的容姿があいまいな気がします。
ヲタクが恥ずかしい事を高校デビュー前に偶然、気付かされ、
高校に入学しても、
服装等の身辺に気を使うことに自覚がない
ということがラノベにおいて新鮮でした。
「とらドラ」や「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」と比較されていますが、
違いは、主人公にスポットが当たっていること。
主人公が、自分自身の世間的欠点に気付いていなく、
周りから、気付かされている点だと思います。
※「俺の妹〜」では、女性キャラがヲタクに自覚はありますが、
主人公自信の趣味や服装等については、曖昧な気がしまう。
たぶん、読者に感情移入しやすいように配慮だと思います。
「電車男」の系統だと思います。それに「とらドラ」を足すような感じかな
※「とらドラ」、読んでいません。あらすじだけ
ラノベの枠でヲタクの男性(主人公)をいじるのは、新鮮で、面白いです。
失敗があって、それを糧に成長するのだから、イタい行動も味わいがあります。
主人公の憧れている女の子をどう転がすかは作者の力量かと思います。
読者の望む方向で進むとは、思いますが。
次巻が楽しみな作品です。
CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!(限定版)
CHAOS;HEADのファンディスクです。
ですから前作をプレイしてからプレイしないと話が全然わからないと思います。
ストーリーは前作の「blue sky」エンドからの話になります。
各ヒロインのルートがあり、スキップ機能も使いながら、だいたい16時間ほどで全てクリアできました。
前作ほどシリアスな雰囲気は少なく、気楽にプレイできました。
あとは、立ち絵が変わる時のロードが少しだけ気になりました。
メディアインストール機能があればいいんですけど…
PSP版ではOP・EDが新曲となっています。naoさん、いとうかなこさん、ファンタズムでどれも良い曲だと思います。
個人的には、OPの「フラグ立てようよ」が良い電波ソングで何回も聞いちゃっています。
私は折角なので限定版を購入しましたが、特典のプレミアムコンテンツUSBには多少不満があります。
デザインもCHAOS;HEADに関係する何かというわけでもないですし、内容も壁紙とWebコミックだけです。
しかも、一部しか収録されておらず、自分でダウンロードする必要があります。
そのページも2012年1月26日までの公開なので注意してください。
特に限定版を買う必要はないかと思います。そこが残念です。
オーダーメイド殺人クラブ
最後はきっとそうだろうなっと読んでいったので、展開が素直で
面白かった。文の構成がしっかりしている割には、中学生の生活が
あまりにも現代すぎてついていけない。もう少し時代背景を遡って
欲しかった。そうすると社会背景が浮かび、もっと物語が立体的に
なる。自殺願望をテーマにするのであれば、青春小説で終わらせる
のはもったいない。この作家は、文章構成力があるようなので、次
回作が楽しみである。面白かったが、ただ少し長すぎる嫌いがあり、
だらだら間延びしたところがあり、星落とす。なかなか面白い。
劇場版 そらのおとしもの 時計じかけの哀女神 OFFICIAL GUIDE BOOK ‐リア充デートムービー完全攻略本‐
カラーページの設定集は劇場版だけではなく、TV第2期「フォルテ」の分も収録。
ただしスタッフ座談会にもある通り、使い回しの設定(イカロス達のエンジェロイド服など)は収録されていません。
僕は友達が少ない (MF文庫J)
公式の宣伝では「残念系青春ラブコメディ」とありますが、うまい表現だと思います。単にダメダメな連中がつるんで自虐ネタで笑いを誘うという作品ではなく、皆が皆思い通りにならない自分の境遇を自覚しつつも、魅力的なヒロインキャラクター達に主人公が引っ張られる形で、何だかんだ言いつつも知らず知らずのうちに青春ラブコメをしてしまうお話。
あまり宣伝も無く、ホントたまたま知った作品でしたが、ラッキーでした。これは面白いです。ライトノベル的な面白さという感が強い作品でという意味ですが、センスがとても良く笑えるし、妙な部活の立ち上げだ何だというライトノベル的な不自然な設定も、読ませる中の勢いで不自然さを感じさせない。
まだ1巻なので本格的な評価はできませんが、今後の展開が王道的なラブコメに落ち着くとしても十分評価できる大好きな作品です。ライトノベルでも読ませられる作品が多い中、しっかり最後まで一気に読ませる作品に仕上がっていておすすめです。売れ筋次第だそうですが、ぜひもっと評価されてこの勢いのまま、それなりの巻を出す本格的なシリーズとなって欲しい作品です。