ゴールデンタイム
たまたまある店内で流れていたこの曲。
スピード感溢れるソウルフルなノリノリのナンバーですが
その声で「アッコさんだ!」とすぐ分かりました。
パンチが効いていて迫力満点!
声と曲がマッチしていて素直にカッコイイと思いました。
歌の上手い方なのでしっとりした曲もいいのですが
こんなパワフルなアップテンポも声と雰囲気に合っていて素敵。
聴いていて元気になれる粋なナンバーです。
路傍の石 (新潮文庫)
明治という「時代」の香りが漂ってきます。
それは、芳香でも、臭気でもないのです。
学問がしたいのに、貧乏であるばかりに中学へも行けない吾一少年。
裕福ではないが、何となく時代の流れで大学へ「行った」自分。
しかし、吾一少年のほうが生き生きとしているのはなぜだろう。
100年後の子孫たちに、私たちの時代はどのように香るのだろう。
歯を食いしばっていかなければ…という読後感が残る一冊です。
君たちはどう生きるか (岩波文庫)
この本は ぼくのために書いて下さったと思っています
ぼくは母子家庭。しかし、こんな素敵な叔父さんはいませんでした。(戦死)
吉野源三郎氏が率直にぼくたち子どもの「生き方」の問いに答えてくれています。
テーマは明確です。
『君たちはどう生きるか』
すごい問いです。
まともな、おとなが、子どもに かような問いをする。
主人公のコペル君が母子家庭。しかし、叔父さんがいて、コペル君に色々なことを考えさせてくれるのです。
叔父さんにとって、コペル君は大切な姉の息子。甥です。
コペル君は 色々問題意識を持つまだ幼い少年。
しかし、逆に問い続ける叔父さん。
コペル君の世界にすーっと入って、教えてくれる。
ぼくが いちばん、感動したのは 人と人の網の話しでした。
『網目の法則』
ショックでした。
しかし、素直に わかりました。
いご、ぼくは吉野源三郎氏の 「人の世界をどうみるか」、「どう自分で生きるのか」を信じて生きてきました。
さらに、コペル君の素敵な友人たちの話。
下町の子どもたちの 正義感。
それは、コペル君にとっては 驚くべき友たちの話しです。
こうして、コペル君は 大人になっていく すばらしい 幸運をつかんだ。
色々な 友人との出会い。
そして、うんと大きな世界を コペル君に 伝える叔父さん。
ぼくも 母子家庭でしたが そんな 叔父さんはいません。
コペル君をうらやましく思いながら 生きてきました。
しかし、この コペル君の物語は、逆に ぼくにとって どう世の中をみていくのかを 教えてくれる大切な大切な話しになりました。
真面目に生き、正しく生きていこうと思いました。
そして老人になりました。
吉野源三郎先生には 感謝しています。
かような 世の中の見方と、自分の在り方を教えて下さった ぼくにはいない叔父さんなのですから。
ぼくは素直に生きてきたつもりです。
真実一路 (新潮文庫)
事実の対極は偽りであるが、偽りの対極が真実であるわけではないー
登場人物たちは、みなそれぞれの信条に基づいて「真実」を生きている。それが噛み合わないばかりに、誤解が生まれ、関係がこじれる。切ないです。
誰が正しくて誰が間違っているのかは分かりません。まさに、「真実一路の道なれどー」です。
人物造形がみごとで、筋もしっかりしているので、子供も読みやすいと思います。親子について考えることもできるかも。
個人的には、お父さんが1番好きです。主人公の少年には、彼が願ったように、幸せになってほしいなと思いました。
路傍の石 [DVD]
主役、吾一役の池田秀ーが後のあの有名声優さんとは・・・
原作も未完なだけに映画も「これからどうなる?」という空気の所で終了
佐藤慶さんの、妻を足蹴にし、進学したい息子の学資貯金を奪い去って行く
国士気取りの馬鹿オヤジッ振りは良かった
皮肉なことに生真面目一本の吾ーより、むしろあの馬鹿オヤジの末路の方が
俄然気になってしまった
路傍のオヤジ どなたか書いてください