サザエさんうちあけ話・似たもの一家
団塊までの各世代を一堂に集めて共通の話題を探すなら「サザエさん」か
「ドラえもん」という話を耳にしたことはないだろうか?
実際に社会に出るまでの「会社」「サラリーマン」というイメージ形成に2作品が
与えた影響は計り知れない。
本書を読むと、長谷川町子が社会経験はないまま想像力で、あのお決まりの
「会社帰りに1杯やるサラリーマン」を描いていたことがわかる。
F先生もまた、同様であったらしい。
なんとも不思議な気分にさせてくれる。
いじわるばあさん (1) (朝日文庫)
いじわるばあさんの悪戯は迷惑専門のいじわるだけど…、ある意味で痛快無比で笑える。
ルールを守らない非常識な輩や家族にいたずらに仕返しするのがGOOD!!、 個人的には実写版の『意地悪ばあさん』がやるとしたらナインティナインの岡村隆史が主演して欲しい!
よりぬきサザエさん―カラー版
サザエさんが新聞連載だったという人を知る人は少なくなってきている。もし、この本を読んだあとでもいいから、図書館(なるべく都道府県庁にあるクラスの)にいき、昭和27年から49年頃までの朝日新聞の縮刷版を見かけることができたら、是非閲覧してほしい。ちなみに、27年以前の朝刊には「ブロンディ」(チック・ヤング)が掲載されている。文庫本では旧字体となっているものが、この本では新字体に書き換えられているくらいで、単行本の内容をある程度概観できるようになっている。
新聞連載は49年2月に掲載された「給食困難の話」で連載休止となるのだが、53年頃に「サザエさんうちあけ話」(これは連続テレビ小説「マー姉ちゃん」の原作となった)、62年には「サザエさん旅あるき」を刊行している。いずれも、文庫本になっている。(「うちあけ話」は、サザエさんのおとなりさん伊佐坂一家をテーマとした「似たもの一家」と合本である)是非、入手できる機会があれば、入手してほしいものだ。
対訳 サザエさん〈3〉【講談社英語文庫】
I did not know until I read Vol. 3 that Norisuke was Namihei’s nephew and used to hang around in Namihei’s house when he was single.
The episodes in this volume are more fun to read than the last two volumes, partly because their daily life gets closer to ours. They still do not have a washing machine, though…
サザエさん (1)
時代とともにギャグのセンスは変わるし、昔笑えた漫画が今笑えないということはよくあります。
でも、笑いの中には普遍的なものもあるんだなと、サザエさんを読んでみて実感しました。
子供の頃にも読んで大笑いをした記憶がありますが、時間を経て、今から60年も昔の日本が舞台であったとしても、長谷川町子さんのセンスはそんなのお構いなしに読み手のツボを刺激してきます。
それにしても戦後の動乱期にこんな漫画を生み出せるこの才能・・・・脱帽です。
ところどころに「ああ、そういえばこれって戦後すぐの日本なんだった」と思い起こさせるシーンがあって、逆にドキッとします。
戦後の暗い印象しかない日本にとってのサザエさんの重要さが痛感できました。