SLIK 自由雲台 ガンメタ SBH-280GM
主に天体写真撮影時に、赤道儀に搭載して使用しています。
冷却改造して1000gを超えるEOS 50DにSigma 10-20mm F3.5 EX DC HSMを装着して、1500gを超える機材を載せますが、剛性は十分です。
ボールジョイントは非常に滑らかで、構図とりがスムーズな上、ロック時の移動は見られず、クッと止まります。
非常にコンパクトですが、SLIKパル自由雲台とは精度、剛性ともに全く別次元です。
しかもSBH-280GMの方がパルより一回りコンパクトです。
もうパル雲台(これだって良いものですが)には戻れません。
ただし、ロックを緩めると急に抵抗がなくなるので、ガクンとお辞儀するのには要注意です。
このため重いカメラ、レンズでは微妙な方位調整に若干苦労すると思います。
これを逆手にとって、ロックを外したまま手持ち感覚で撮影するという手があります。
ジョイントに遊びがないので、このような使い方をしても(三脚さえしっかりしていれば)ブレを感じません。
ジョイントにほとんど抵抗がなく、滑らかなので、速い動きにも追従は容易です。
小さくても丈夫なので、天体写真(軽量であることを求められ、長時間露出撮影が多い)には非常に有用です。
一方、頻繁に構図を変える一般撮影時は、たとえばEOS60Dにの200mmズーム(600g)を付けると、欲を言えばもう少し大きめのボールを持った雲台が欲しくなります。欲を言わなければ十分とも言えますが。
(実際、上記の一般撮影では小生の場合、主にGitzo GH1780QRを使っております。)
私観ですがKissシリーズに付属レンズキットくらいの重さなら全くストレス無く余裕を持って使えます。
ロックを緩めると抵抗なく台座がくるくる回るので、カメラの着脱は簡単で、しっかり締めることができます。
クイックシューのものも持っていますが、こちらの方が簡素で好感を持てるくらいです。
もちろん、小さいので収納、運搬は非常に楽です。
この小ささで、この精度、剛性。質感も高く、値段を超えた価値があると思います。
お勧めです!
吉田茂とその時代―敗戦とは
陸奥宗光、小村寿太郎、幣原喜重郎、重光葵&東郷茂徳(合本)につづく岡崎久彦さんの「外交官とその時代」シリーズの5冊めにして完結となる著作。日本の近代史を俯瞰するには格好のシリーズだ。ポツダム宣言受諾から占領下の7年間にあって、天皇、軍、憲法をめぐる政府とGHQとの駆引き、それが今日に及ぼす問題を厳しく衝いている。現憲法にかかる幣原の苦悩のくだりは涙を誘った。吉田茂に対する著者の評価は、かなり辛い。