ひとつ上のプレゼン。
ある人が「数年やってわかったことが、この本にはさらりと書いてある」というコメントをしていたけど、その気になればいくらでも深読みができる本です。仕事をしていく中で、折にふれて読み直したいバイブルといってもいいかもしれないですね。ただ「面白かった」ですませてしまうのは、もったいない気がします。
とくに業界で「プレゼンの天才」といわれているシンガタの佐々木さんには、よく書いてもらえたなと思う。スゴイとは噂に聞いていたけど、こんなこと考えてるんだとわかって、ちょっとトクした気分。ほんとにさらりと究極のことを言ってますよ。
僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 (集英社文庫)
まずお酒を飲んで、階段から転落して天に召された中島らもさんに哀悼の意を表します。好きな作家の中でらもさんと橋本治さんの書くものの方向性はいつも掴めなかった。どうしてかと今考えても、お二人とも自分でも一度書いてしまったら、もうその次は、新人と同じで一からスタートを繰り返していたからではなかったろうか。らもさんのお笑いへのこだわりは一貫していたが、この本を読むと灘高の秀才がいかに傷つき、挫折し、街に踏まれて、その痛みをお笑いで癒していたのが痛いほどわかる。傷ついた心はお笑いだけでなくお酒やドラッグまで繋がっていくのだが、らもさんのお笑いの心は読者の痛みも治癒してくれてきた。どうもありがとう、最後までらもさんらしい一生でした。
せんべろ探偵が行く
発売当時から、ファンとしては複雑な思いにかられた一冊。「呑んで大丈夫なの?らもさん・・・」って。
しかし、これを否定しちゃうと、らもさんの周りをとりまく環境そのものを否定することになってしまう。
ある意味リハビリ的な仕事だったのかなあ・・・推測にすぎませんが。
座談会とエッセイで構成されていますが、らもさんは主役というよりスペシャルゲスト的な扱いに見受けられます。
中島らもはやっぱり、エンタテイメント小説が本領発揮で一番面白いと思うので、星3つ。
SAKURA~花霞~
耳に届いた瞬間、まさにさくらの花びらのなかに佇んでいるよう。切なくて儚い様々な想いが浮かんでは消え、浮かんでは消え。
中島美嘉さんの歌声には精神の深い部分を揺らすような力があると思います。これから春がくるたびに欠かせない曲になるでしょう。
限りある命だからより良い音楽にめぐりあいたいと常に思っていますが、「SAKURA〜花霞〜」はまさに生きてて良かったと思える一曲です。
カップリングのKATEの新CM曲もこれはこれでまたもや素敵です!
あの日の僕をさがして [DVD]
安曇野の美しい風景の中で撮影された恋愛ドラマです。当時美人であり演技派女優でも有名だった仙道敦子さんが主役です。最後は大鶴さんと結婚する役だったのですが、途中で織田さんとの狭間で揺れ動く役を演じています。押しも押されもしない秀作の一つです。