The Waltz Of Anomalies
ナノウが歌うのは倦怠感で、塞ぎ込む気持ちで、怖がりな人で、どうしようもない人達です。
明日を生きるだけのことなのに、それだけのことが辛くて辛くてたまらない人達が、これでもかと言うほど絶望的に歌われてます。
それでも彼の歌を聞いた後は、胸がざわついて、なぜか目の前の景色が広がります。
MUSICAの鹿野さんが言うように、ナノウは絶望を歌って希望を浮き彫りにしています。
ぼくはすごいすきです、こういうの。
このアルバムの中で描かれるどうしようもない人達が、たまらなく愛おしくなりました。
My Song
Syrup16gのメロディー好きです詩もしっかり聴いてしまう詩です1曲目のMY SONGはすごく奇麗なメロディーで温かさ感じた他の4曲は今ままで聴いてきたsyrupっぽい曲たぶん、次の作品も聴くだろうなぁ
太陽になろうとした鵺
前作の32:43も買いましたが、今作はスタイリッシュになりましたね(笑)ちょっと爽やかになったかな?これは個人的意見ですので・・・。やはり歌詞の世界観といい、楽曲のアレンジといいすばらしいですね。2曲目のdrop outはサビのリズム隊がいい。のれる。てか癖になる。2枚目でこれか。次回が楽しみでたまらない。彼らはどんな楽曲を生み出してくれるのか。Lyu:LyuはLyu:Lyuでいてほしい。そのままで。これからも応援してます。
遅死10.10 [DVD]
第一期シロップラストワンマンライブin野音での映像を収録した今回のこのDVD、まるでドキュメントでも観ているかのようなライブ映像に仕上がっており、まさに「LIVE」といったようなDVD。
曇った空が時々挿入されたり、暗視カメラで撮ったような照明の暗さ、まるで映画のようなカット。バンドのライブとは思えないような映像が淡々と流れ行くように見せて、五十嵐君の歌声も中畑さんの叫びもとてもリアルで、ライブに行かれた方も当日の印象とはまた違った一面が観れるのではないでしょうか。
あちこちで言われているようですが、ライブでの照明が物凄く暗い事が有名なシロップ、このライブでも相変わらず照明がとても暗い。でも、会場が開かれている野外ということもあってか、今までのライブハウスでのライブのような篭ったような空気感があまり感じられず、どこか開放的なライブのような印象を受けました。開放的というのはこのバンドにはらしくない表現かもしれませんが、曇った夜空に向かっていく「音楽」が意外にも(失礼?)とても似合っていて、「憤死→再生」というキャッチコピーが相応だと感じます。
五十嵐君の優しい歌声が響く「Reborn」のエンドロールで終わりますが、DVDだけのエンドロールじゃなく、「汚れて傷付いて生まれ変わっていくのさ」と唄われているのが、「第一期Syrup16g」というものに対してのエンドロールにも見え、少し泣けてしまう終わり方をしており、印象深いライブ映像になっています。
おまけ映像?の「翌日」PVですが、正直「お金かかってないなぁ…インディーズバンドのPVみたい…」と思ってしまいました(すみません)でも、一瞬だけふざけたりするシーンに微笑ましくなったり、冒頭のビルの屋上で反り返る五十嵐君にあやうさを感じたり、シロップのファンなら見ていて楽しいPVだと思います。
にしても、風に吹かれて体型がモロに出てる五十嵐君、細い。細すぎ。デビュー当時と比べて人相変わりすぎ(痩せたから?)
そんなファンサービスも加えたこのDVD、決してお世辞にも完成度は高いとは言えないけれど、観た人の心には何かが刻まれる筈。
a complete unknown
改めてこのバンドを再考するのには、良いBOXなのではないか。
何か五十嵐ばかりが注目されてるような気がするけど、Syrup16gというのはバンドとして非常に優れていた。それは五十嵐だけではなく、中畑、キタダ、佐藤というメンバー全員がかなりのスキルを持っていたからだろう。その証拠に最初のミニアルバム『Free Throw』で既にバンドのグルーヴはほぼ完成されている。
全てが無駄のない傑作。例え五十嵐がこの先音楽活動をしなかったとしても、これだけの作品を残したのだ、何の文句もないだろう。
日本ロック史に残るバンドがここにある。