ソナチネアルバム(1) 解説付 zen‐on piano library (全音ピアノライブラリー)
バイエル上・下が終了し、すぐにソナチネを始めました。
もちろんバイエルより少し難しくなっていますが、
将来、ショパンや数々の音楽家たちの曲を弾く時のための
指づかいの練習や、たくさんの基本フレーズが散りばめられています。
簡単なものから難易度の高い順に練習を進める曲順が組まれています。
そのプログラム以外の曲は、単調な練習曲と違って華やかだったり、
耳にドキドキする曲もあり、の基本練習から弾いていて楽しい曲まで
色とりどりです。
メンデルスゾーン&チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
あまりにも有名なチャイコフスキー・メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を
あまりにも有名なソリストのハイフェッツが銘器ストラディバリウスの「ドルフィン」で演奏している
あまりにも有名な1枚で、それぞれが名演と評価されているこれらの曲についてはこの1枚があれば他のCDはいらないほど
・・・とまで言われている。
たとえば音楽CDをプロが集まって創り上げた「商品」としての価値で考えた場合・・・
あるメジャーバンドのフロントマンの自宅の再生装置は、普通に家電量販店で買える今どきの「ミニコンポ」だそうだ。
それは「同じ環境でも最低限のクオリティで聴く事のできる音造り」を意識しているからだという。
このCDの録音は、チャイコフスキーが1957年・メンデルスゾーンが1959年で、どちらも50年以上も前のモノなのに
(日本では東京タワー建設中の「三丁目の夕日」の頃で、同じ位の時期の録音ではバッハ:マタイ受難曲@リヒターや、
チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲@リヒテルなどがある。)
そんな「ミニコンポ」で聴いても充分なクオリティの音が聴ける恐ろしい程の完成度の高さで創られている。
しかもこれがモノラルだという事にすぐに気付いた人って、そう多くはいないのではないだろうか ?
ハイフェッツの音符主義的と言われるクールな演奏については好みが大きく別れていて、
今でも議論の対象になっているし、夫々に言いたい事なんて其れこそオニのようにあると思うのだが、
こと協奏曲という場面では強烈な輝きを放っているように思える。
演奏スタイルが協奏曲に合っているのか ?
それともマエストロとの掛け合いを前にして血が騒ぐのか ?
ここではハイフェッツのテンションの高いアシッドなバイオリンの演奏を抜群のオケとのバランスの中で聴く事ができ、
かといって決して「自らの美学から逸脱する事はない」という神掛かり的な世界を見せてくれていて、
「パフォーマンスの高さ」といった角度から見ても圧倒的なクオリティに仕上がっている。
こんなモノを聴かされた以上、「パーフェクト」と呼ばれるに恥じないのは
ハイフェッツのこの1枚を指して云うのだろう。かしこ。
アヴェ・マリア
2008年にお子さんを出産された、森麻季さん。
出産前も綺麗な方でしたが、さらに一層美しさを増したのではないでしょうか?
主人が森さんのファンですが、森さんが歌う主題歌「Stand Alone」が流れる、ドラマ「坂の上の雲」もかかさず観て録画していました。
「坂の上の雲」の第1部は、サラ・ブライトマンさんによる「Stand Alone」。
サラ・ブライトマンさんの、崇高で透明感のある繊細な歌声も素敵でした。
森さんの「Stand Alone」には、声の深み、慈愛の精神と力強さと優しさが感じられます。
ブライトマンさんとは、また違った魅力です。
そして何よりも、日本語の美しさ(作詞:小山薫堂氏「おくりびと」の脚本担当、作曲:久石譲氏)を再確認できる楽曲だと思います。
どの曲も美しいのですが、私が気に入っているのは、カッチーニの「アヴェ・マリア」と、シチリアを舞台にしたイタリアオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」でおなじみのマスカーニ作曲の「アブェ・マリア」
心を癒したい方におすすめのCD
オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
ロシア政府のユダヤ人排斥政策による凄惨な事件も、フランス映画にかかれば適度な笑いと皮肉交じりのジョークで、これほどまでにハッピーな作品となる。
のっけから主人公が作業着姿の清掃員として登場する。
だが、その人物こそボリジョイ交響楽団の元指揮者で、マエストロであったとは!
一見、コメディタッチに描かれたユニークなシーンの集大成が、明るく陽気な結末へと盛り上げることに成功している。
定石ながら見事な構成、そして脚本はフランス映画ならではの上質なものを感じさせる。
すばらしい! とにかくその一言に尽きる。
モーツァルト生誕250年記念 エターナル:モーツァルト
ジョスカン・デ・プレやデュファイからショスタコや武満徹まで聴いた。
相当な時間を費やしたが、素晴らしい体験だった。もちろんすべてを聴いたわけではないけれども、たくさん素晴らしい曲に出会った。
緑輝く風景を想起させる音楽や、強い喜び、悲しみを思わせる美しい曲、
そして有名でない作曲家にも素晴らしい者がたくさんいる事を知ることができた。
そこで出した結論。
やはりモーツァルトだろう。
我々の聖人名簿の指定席にふさわしいのは、彼のほか考えられない。
聴くたびに新たな発見のある曲、飽きの来ない曲、心にしみる曲。
彼の作品にこそふさわしい、煌びやかな称賛の声。
「耳を不快にさせることなく、かつ熟練の音楽家にも楽しめる音楽」
モーツァルトはこう手紙の中で本物の音楽とはこうあるべきだ、と述べていたが、まさにその通りだ。
何度も聴いた曲なのに、ある日突然、新しい発見をすることが彼の曲ではしょっちゅうある。
「ここでこの楽器こんな音出してたんだ…」とか、そのたびに私は驚かされどおしだ。
そして、若いころ聴いていた曲がまた違うように聴こえて、ずいぶんと心に沁みる。
本物たる音楽のゆえんが少しでも理解できたかと思うと、また涙が出てくる。