DVD ドラゴノーツ-ザ・レゾナンス- Vol.7
中盤の劇的展開が終わっていきなりの三人の家庭(?)風景、今まで所属していた組織から追われ、捕獲され、逃避行を余儀なくされるドラゴノーツ隊のメンバー、そして仲間を集めて反撃・救出劇となるもギオに起こった突然の変化…。今まで組織対異生物の戦いとそれに巻き込まれる主人公を書いてきた流れを一気に逆転させ、予想外な展開にしている。こうした手法は「R.O.D THE TV」や「月詠 -MOON PHASE-」によく似ており、中盤以降鬱展開になるのも共通しているのだが、最後がきちんと決まれば一気にカタルシスになる反面、コケると「あれは一体何だったんだ…」になってしまうんだよな…。今まで意外にもずっと急展開ばかりだったので18話はやっと落ち着いたシーンではあるのだがトアやギオのコスプレ大会に見えてしまうし19話のジークリンデの家族話も悪くはないが、これで1話費やす必要あるのか? それより本筋を進めろよと思ってしまう。20話になるとカズキが相変わらずのクドさを発揮してくれるし、予想外の展開を連発してはいるのだがそれでかえって本来のストーリーの着地点を見失ってしまっている気がする。ドラゴンの寿命の話から再び悲劇的な展開になり始めるが、地上でアレコレやってばかりで話のスケールが小さくなっていってしまっている感じ。作画は一部を除いてきちんとしているので好きな人には相変わらず見て楽しめる状態ではあるのだが。そして、結局、(TV放送を)最後まで見て、最後は見事にコケているのでこのあたりの話は結局何だったんだ…ということになってしまうんだよなあ…。
ドラゴノーツ -THE RESONANCE- (ジャンプコミックス)
世界とキャラは同じだが性格などが違うというのは良くあることですが。
アニメがアレだったのでこっちのほうが良いと感じてしまいました。
ただ、1巻で完結と言う事で話が短く出番の無い人たちが多いのが
残念です。
ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- Vol.6 [DVD]
囚われのトアを救うため火星にやってきたジンとギオ、そしてアキラとマキナ。変態美形王子アーシムとの対決、遂に明らかになる爆乳女性軍人ガーネット少佐の秘密…。そしてアキラとマキナに悲劇が…。と内容は劇的すぎるほど劇的なこの3話なのだが、このあたりの演出でどうも鼻につくような作為を感じるようになってしまい、微妙に質が落ちている気がする。作画は乱れてはいないのだが…。アーシムのトアをいたぶるセリフもなんとも悪役のお約束っぽいし、後半、戦闘の最中に敵味方で議論する某トミノ的演出ももう見慣れてるよな…。これらのセリフを他に入れる場所がなくなったんだろうけど。その辺画面はまだ迫力はあるのに演出と脚本のせいであと少し盛り上がりが足りない感じを受けるのが残念だ。DVDではアキラの悲劇のシーンに鮮血が加わってTV放送時の不自然さはなくなっている。そして残念なことに、この巻を境にこれから先は(あくまでTV放送時のチェックだが)さらに演出・構成がテンション下がっていくんだよな…。
ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- Vol.5 [DVD]
火星に連れ去られたトアを見つけられずにいるジン達とISDAのもとに最強の敵・オストルムが襲来する。次々と破壊され、撃破されるISDAの戦力・施設、そして一般の人々。そのなかでドラゴノーツ計画責任者で謎多き人ノザキ・カスガ教授の行動は…。教授の行動に疑問を持ち、問いただすキタジマ・ユウリ博士。(しっかりと巨乳、いや爆乳…) ドラゴンを研究材料としか見なしていなかったヤな女だった彼女に信じられない事実が明らかに…。
キタジマ「教授、あなたは、私の理想の…目標の科学者で…だから私は…」
オストルム「おまえは、なぜ人間の味方をする!」
ノザキ教授「それが、私の意志だからだ」
キタジマ「えっ…?」
そしてオストルムと三体目のオリジナルドラゴン・アトルムとの戦い、ギオとジンの参戦、戦いの最中に一瞬聞こえてくるトアの声、二人の力でついにオストルムを撃破…と見せ場の多い内容だ。このあたりで明らかになるが、人間とドラゴンのレゾナンスとは、相手は自分の理想を具現化した姿になるということだ。その理想の姿を前にして人間はどう行動するか…、そう考えると各キャラがどうしてそう行動するかがやっと明らかになってくる。「戦闘美少女の精神分析」や鏡裕之氏のブログで言及されていたが、アニメやゲーム・漫画の美少女キャラはどうしてあんなにセクシュアルなのか、それは欲望をそのまま形にしたものだからだという。ならばとそれを逆手にとってそのまま設定にして、魅力的にキャラデザインしてしまうセンスには非常に感心させられる。この回を境にヤな女だったキタジマ博士が急にかわいらしく見えてきてしまったり、タチバナ・カズキのキレっぷりも納得がいくようになる。
オーディオコメンタリーではカズキ役の柿原徹也氏がこんなキレた役は他になく、非常に思い出に残る役だったと語っている。演出の悪さや心理描写の少なさもあって視聴者からは嫌われまくりだったカズキのせめてもの慰めというべきだろうか。
ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス- Vol.4 [DVD]
第9話は中盤最初のクライマックス。サカキ司令の家族とトアの秘密が明かされる。捕獲され、地球へ向かう途中でのジルアード軍の襲撃、大気圏突入の危機…。ISDA宇宙部隊ブリトラユニット隊長・ハバラギ・イツキとドラゴン・オトヒメも登場。(ひそかに巨乳…)
トア「ジンの家族を殺したのは私なの!」
ギオ「お前は言ったはずだ。必ずトアを守ってみせると。今がその時じゃないか!」
ジン「トア…」
第10話はアキラとマキナの出会い・変態美形王子アーシム本格的に登場、ノザキ教授の謎めいた行動、そして仲間の裏切り…。
第11話では火星に連れ去られるトア、謎の星タナトスの異変、そして新たな敵の出現、衛星軌道に迫る危機…。
第9話の宇宙での戦いはご自慢の視覚効果を駆使した見せ場の一つ。相変わらずストーリーのアラは多いが迫力の画面を見て楽しもうという趣向。第10話では人・ドラゴンペアで一番仲のいいアキラ・マキナの出会いが書かれる。オーディオコメンタリーでも「マキナにとってもアキラは理想の人だった」と語られていたりして納得。そして第11話で新たなオリジナルドラゴンの地球への襲撃が始まる。相変わらず捕まったり引き離されてばかりのジンとトア(+ギオ)、そして細かいパズルピースを次々提示していくような構成はこのあたりでも続くので雰囲気と謎解きを楽しむ心構えが必要だ。TV放映時に光や煙、水滴で自主規制(?)されていたジンとトアの邂逅シーン、アキラとマキナの出会い、アキラのシャワーシーンもDVDではより見えやすく(?)なっている。