ソウルフリー・ライヴ・イン・ザ・シティー・オヴ・エンジェルズ [DVD]
『soulfully live』と銘打ってますが、彼のキャリアの中では比較的ハード&ヘヴィなアルバム(「songs in the key of rock」、「building the machine」)を出してた頃の映像なので、(彼自身がお好みらしい)ファンキーな感じがあまりしてなくて(私的には)GOODです。往年のパートナーのJ.J.Marsh(g.)やレッチリのChad Smith(Dr.)に、コーラスにはサンタナにいたAlex Ligardwoodの顔も見えて嬉しい限りです。選曲もパープル時代の名曲やトラピーズの曲などもあって楽しめました。あとボーナス映像で、「the healer」という曲のクリップ(ハードな曲ではないですが..)とグレンのインタビューが入ってて、お得感があります!
ライヴ・フロム・カリフォルニア
約10年前のライブ音源を今リリースするという時代的な意義の有無はさておき、少なくとも演奏した側である彼ら自身が、これを公表したいと思うほどの出来であったことは間違いないだろう。そして、それは実際に聴いてみると実感できる。
ボニーラの創作活動に、エマーソンとヒューズが客演する形で加わったという経緯があるので、エマーソン以外にキーボードもいるし、ヒューズはヴォーカルに専念(ベーシストは別にいる)というバンド形態になっている。
しかしそこは、ちゃんとこの3人にスポットライトが行く構成と工夫があり、聴かせ所は満点。エマーソンのはじけっぷりは勿論、ヒューズの歌手としての力量のほども「青い影」の秀逸な解釈などで聴きほれるほどだ。また半数以上をしめるボニーラのオリジナル曲もなかなかの出来なので、決してELPのファンでなくとも楽しめるはず。
ただ、私自身もELPファンなので、ヒューズがどうELP作品を解釈するのか、などが楽しみなはず。ちなみに「タルカス」は「戦場」を除くほぼ全編を16分に渡って披露するという力の入れよう。そこに挑むヒューズの歌声は静謐で上品なグレッグ・レイクとは違った解釈を与えるが、これがなかなか。ボニーラのギターアレンジもいいし、再結成ELPとは違った魅力に溢れている。
ステルス オリジナル・サウンドトラック
映画を見に行って、サントラを買って、またまた映画を見に行ってしまいました。とにかく一押しは6曲目 INSTITUTEの"Bullet-Proof Skin" 劇中、ステルス機の戦闘シーンで使われていますが、とにかくカッコイイ!マッハのスピード感にバッチリです。エンドロールで流れるのはINCUBUSの"Neither of us can see" と DREDGの"Bug Eyes"です。Bug Eyesもメロウなサビの中にカッコイイギター、大好きです。
Back Against THE WALL ~PINK FLOYD Tribute Album~
オリジナル、THE WALL LIVE、LIVE IN BERLINに続いての4枚目の『THE WALL』です。世にトリビュートアルバムは数あれど、アルバムその物に対するトリビュートというのは珍しいのではないでしょうか。それだけ『THE WALL』というアルバムへのリスペクトを多くのミュージシャンが抱いているのでしょう。参加したメンバーの名前にそれが如実に表れています。キース・エマーソン/スティーブ・ハウ/リック・ウエイクマン/スティーブ・ルカサー/スティーブ・ポーカロ等々。更に、『コンフォタブリー・ナム』のようにオリジナルよりも良いのでは? と思えるような楽曲も中にはありますが、アレンジもSEもオリジナルに忠実だということが完成度の高さを表していると思います。26年の時を経て録音されたものですから、当然、音質は良好です。が、『ザ・ハピエスト・デイズ・オブ・アワ・ライヴズ』と『アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート'U)の繋がりだけは何とかならなかったのかと……。ELPも真っ青のぶっ飛びもんです。それでも、良い作品であることは間違いありません。購入してから、ほぼ毎日のように聞いています。
Fireball: 25th Anniversary
ファイアボールは1971年に発表されたディープパープルの傑作アルバムです。
インロック、マシンヘッドという著名な作品に挟まれているためか、黄金時代と呼ばれている第二期パープルの作品群の中でもやや影の薄いアルバムと考えられています。
しかし、インロックの成功で乗りに乗っている時に制作されたアルバムなので悪いはずがありません。
イアン・ペイスにしては珍しいツーバスからスタートするファイアボール、しかもこの曲でソロをとっているのはギターではなくベースなのです。このことが象徴してるかのごとくヘヴィーなアルバムです。
この傑作が他のアルバム同様正当に評価されることを望みます。