銀河鉄道の夜 (扶桑社文庫)
猫のジョバンニとカムパネラが、お母様にお乳を届ける話、今まで見てきたような話を昔から、良く聞いたものだ。その話を、奇才ますむら・ひろしが、ヒッピー詩人・天沢退二郎の支援を受けて描銀河鉄道漫画版。 いやあ、面白かった。最終形と初期形の二本立てになっているところがミソミソドミソ。大昔、岩手に行ったとき、遠野地方で鷺と鴨が煎餅になったものを食べさしてもらった事がある。犬のおまわりさんから。この漫画を読んで、そのときのことを昨日のように思い出した。
閑話休題、「ハレルヤ」コーラスが聞こえてくる場面、猫さんが大勢登場して「はれるやあ」と歌い狂うあの場面、思わずおもらししちゃいました。「お母様に、お乳を届けなくっちゃ!」って、必死に頑張るジョバンニ、彼を見つめるもの欲しそうなカムパネラ、二人の友情は未来永劫尽きることなく、銀河世界をこよなく包みます。感涙もの、お涙頂戴もの、いろいろな意見あるいは御指導があるやも知れぬ、ないかも知れぬ、それはわからぬ権現様。しかしここはジョバンニとカムパネラの銀河旅行をじっくりと楽しもうではないか。
アタゴオル玉手箱 (1) (偕成社ファンタジーコミックス)
1巻の星街編は絵柄が子供向けやや大人しめな印象があるが2巻以降ヒデヨシの傍若無人ぶりが復活し話が盛り上がってくる。
やはりアタゴオルはヒデヨシが暴れていないと魅力が半減するんだなと実感しました。
個人的には海底島に移住したタクマのもとを訪ねて事件に巻き込まれるタルダリ大帝編やハードな展開のキリエラ戦記編がお気に入りです。
ツキミ姫やテマリなど新たなキャラがレギュラーに加わり、アタゴオル作品の中で一番内容が充実した作品だと思います。
アタゴオルは猫の森 DVD
原作が好きな人間には微妙。映像は美しいのかもしれないが。
キャストの声もイマイチ。
しかし結局は表題につきる。
素敵な食材(原作)に下手くそな料理人の自己顕示欲をぶちまけて台無しに
した作品。本当に残念。石井と監督は心から反省してほしい。
アタゴオルは猫の森 1 (MFコミックス)
言葉が風になり、歌が花びらになってしまうような
宮沢賢治の世界をよりファンタジックにコミックの世界に移植したもの。
賢治ワールドがお好きな方なら、きっとこの世界に共鳴していただけるのじゃないかな。読み出すと、止まらなくなりますのでご用心!
我が家には棚ひとつますむらさんの作品で埋まってます。