マルコヴィッチの穴【日本語吹替版】 [VHS]
不思議な作品だけど、男1人女2人の3角関係を描いてるともとれて、しかも真中にいるのは女性。ジョン・キューザックの妻であるキャメロン・ディアスが、ジョンが恋している女性と恋に落ちて、どうしたかというと。。女2人が愛し合うために、マルコヴィッチが利用されてしまう!キャメロンが「穴」を利用してマルコヴィッチの中に入った時を見計らって、その女性がマルコヴィッチと愛し合うんです。いろいろ爆笑するシーンも多いけど、その後ふと深く考えてしまう作品になってます。
Being John Malkovich: Original Motion Picture Soundtrack [ENHANCED CD]
何度も観たくなるような、不思議な感覚になります。
面白いけど、万人ウケはしないような・・・・。
だけど、オススメです!!
マルコヴィッチの穴【字幕版】 [VHS]
もし僕が僕じゃなくて、有名な俳優に生まれていたら、僕の人生はどうなっていたんだろう?
もし人間の身長がもっと大きければ、建物の大きさももっと大きかったんだろうか?
授業中に窓の外をボーっと眺めながら、暇な脳ミソをそんな疑問で遊ばせていた人にお薦め!
つまり、これは「日常を異化する発想」に彩られた映画です。
僕たちが通常、「絶対」だと思っている事柄や状況も、決して自明ではないんじゃないか。
そんな疑義が語られているからです。
ならば、「ありえたかもしれない別のバージョン」を考えてみよう、というのがこの作品。
そして、もうひとつ、全編を通して一貫している要素は、登場人物がみんな「操られ/踊らされている」ということ。
人形使いクレイグ・シュワルツは、映画俳優ジョン・マルコヴィッチを操り、その肉体を使って人形を操る。
そのクレイグも、愛する女性マキシーンに人生を操られる。
マキシーンは、1回200ドルで「15分間のマルコヴィッチ体験」を商売にし、物好きな民衆が群がり、踊らされる。
そして結局、珍騒動に人生を掻きまわされる彼らは、奇妙な一つの「穴」に翻弄されているのだ。
設定やその仕組みの細かい説明はされませんが、そこで整合性が取れていないなどと文句を言ってはいけません。
そんな違和感はコミカルな描写が霧消してくれます。
あとは、漫画でも見るような気分で楽しみ、監督や脚本家の意図を自由に深読みしてみましょう。
映像としては、操り人形や、飼い主の言葉をただ繰り返すオウムなどが象徴的に登場するので、作品のコンセプトを探る手がかりになるはずです。
戸惑いつつ、1週間後くらいにもう一度観たくなる映画でした。
マルコヴィッチの穴 [DVD]
劇場で観た時,ラストのブルーが限りなく澄んで見えた。救われなかった魂を,鮮やかなブルーで締め括るセンス。
全てが閉塞的な状況にある時分,あらためて観直す。ジョン・キューザック演じる人形師に感情移入しつつ,彼の境遇を笑った。他人を笑えない境遇にある者が,だ。ハッピーエンドの映画には激しく打ちひしがれる。逆に悲しい幕切れには切なくなる。一見丸く収まったようでいて,人形師の魂のみ永遠に迷い彷徨う。それが妙に切なく,泣きたい気持ちで笑ってしまう,まるで魂を乗っ取られたような自分がいた。