『求めない』 加島祥造
物や情報があふれた時代に生きる私達は
知らず知らず「もっとたくさん」「もっと早く」「もっともっと!」
そんなふうに自分も他人も急かし急かされて生きている
それは普段特別に意識したこともない当たり前になっている
それが生きるエネルギーだとさえ信じているふしがある
ときにユーモアさえ感じられるようなおおらかな言葉が
立ち止まって自分の内面と静かに向き合うことを
こわくないんだよ、大丈夫なんだよと教えてくれたような気がした
作者は英文から老子の言葉を日本語に訳したすばらしい本を出しているが
この本の言葉はタオの考え方と作者の豊かな人生経験が
長い時間をかけて発酵し、熟成されて生まれたものだと思う
難しい言葉はひとつもない
でも急かされず急かさずじっくりと味わって読みたい一冊です
恋する王子と受難の姫君 (B's-LOG文庫)
とっても笑えてテンポもいいラブコメディーでした。
ストーリーは実にありきたりで、特に驚きもないのですが、とにかくキャラがいい!
どのキャラクターもしっかり立っており、ページを捲る手が止まりませんでした。
他によかったのは、意外と恋愛についての心情描写がしっかりしていたことです。
主人公の感じるドキドキが読み手にも伝わってきて、久しぶりに擬似恋愛を体験した感じ。それもあって、読み終えたときには幸福感がありました。
綺麗に完結しているので、続くかどうかはちょっとわからないんですが……できればもっと、この愛すべきキャラクターたちの活躍を読みたいです! 超おすすめ!
リラクシング・ピアノ~ウェディング・ソングス
最近ピアノ音楽にはまっていたので、今回こちらのCDを購入させていただきました。
想像以上の音色の美しさでした。癒されます。
どの曲も素敵ですが、私は特に『言葉にできない』に感動しました。心があらわれる感じです。
これから、リラックスしたいときはこちらのCDを聞かせていただこうと思います。おすすめです!
男と女の心が底まで見える心理学―愛される理由、愛されない理由 (知的生きかた文庫)
かなり夫婦生活について、突っ込んで書いてあります。
なかなかうなずける内容を書いているとも思いますが、やはり翻訳もの特有の話の持っていき方みたいなのは感じます。
それは日本ではどうだろうかと疑問に思うところも感じましたが、読み進めていくと根本的な部分は、じつは日本の男女も同じかもしれないと思えます。
男と女の違いを説き、相手を理解するためにはという内容の本だと思いますが、日本語訳をした加藤諦三さんのあとがきも、私には良かったです。
電波女と青春男 6(完全生産限定版) [Blu-ray]
真がようやく前を向いて歩き出した6巻。
11話は前川さんの家に遊びに行ったり、流子の部活を見学に行く話。
12話は野球対決の決着。
11話前半は前川さんが大活躍、割と無表情な前川さんが、この回は明らかに好意があるように接します。いつも以上に乙女な前川さんは必見です。
後半は流子の部活の見学、今まで後ろ向きだった真が、社の助言によってようやく前に進むことを決意します。
12話は祭りの開催場所を巡っての野球対決本番、ピッチャー逃亡というアクシデント発生により窮地に陥ります。しかし真は過去と決別するように立ち向かいます。
ラストが冒頭に繋がるという構成も憎いです、清々しいほどに爽やかな青春のお話でした。
コメンタリーは4人もいるため雑談メインです。
とても賑やかしく、熱い展開で面白いです。もう1話ありますが、12話はこの作品の集大成だと思います。