マカロニ2
つい、最近部屋の整理をしていて「マカロニほうれん荘」全9巻と「マカロニ2」を発見してしまいました。
「マカロニほうれん荘」はとにかく面白い!につきてしまうのですが、「マカロニ2」のほうは、少しノスタルジックになって読んでしまいました。
「マカロニ2」では、以前と変わらないパワーがあるような気もするんだけどちょっと・・・って感じがして。トシちゃん、きんどーさん、そうじのトリオだったのが、そうじのかわりに馬之介になってしまったところが、かなり、残念な気がします。
# 「マカロニほうれん荘」の最終回でその伏線はあったのですけれども。
とにもかくにも、「マカロニほうれん荘」を読んでいた世代の人には、「マカロニ2」も読んでみていただきたいなと。意外と「マカロニ2」を知らずに現在を生活してる70年代に漫画を読まれてた方多いと思いますので。
では、「トシちゃん25さい!」になりたかった小学生の頃を懐かしみながら、もう一度読み返そうっと。
マカロニほうれん荘 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
初めて読んだのは小学5年生。将来は何になろうかな?なんて漠然と考えていた。いや、考えていなかったかもしれない。中学へ入学し、沖田君と同じ高校生になる。トシちゃんは25歳、きんどーさんは40歳。この漫画から離れていても頭の隅で、『あ〜ああ、トシちゃんと同じ歳になったな〜』と考えていた。サラリーマンに、なれず伊達のアニキの様に突っ張って斜に世の中を見ていた。そして気がつくと、きんどーさんと同じ年齢になっていた。いち小学生は、トシちゃんの様な仲間と、はちゃめちゃな青春時代を送り、今きんど〜さんと同じく、おじさんと言われる歳になった。ちびで、でぶで、最近めっきり薄くなった頭、今アートの世界でご飯を食べている私の精神構造を築き上げた物は間違いなくこの世界。今現在そんな私の呼び名はきんど〜さんです。
マカロニほうれん荘 (8) (少年チャンピオン・コミックス)
コマごとにひじかたさんやきんどーさんのコスチュームが変わったり、
クマ先生がいきなりマイク持ってハードロッカーになったりする。
この「マカロニほうれん荘」独自のリズムとテンポが次第に失速します。
この巻ではそれが顕著で、ラジオ体操ネタだけで1話分ひっぱったり
作者がアイデアを出すのに四苦八苦している様子が伺えます。
休ませてあげれば良かったのに、と読む側がつらくなってきますね。
鴨川先生の努力に敬意を表して星3つですが、
いきなり第8巻、第9巻あたりから読むのはお勧めできません。
マカロニほうれん荘 (9) (少年チャンピオン・コミックス)
あえて9巻にレヴューを書かせてもらいます。当時小学生にもなっていなかったのですが読んでました。今の若い人が読むと、’60年代くらいの事のパロディが多いので笑えない部分があるかもしれませんが、あのテンションは今のマンガでは完全にない。しかし、当時鴨川つばめの原稿料は一枚3,000円だったらしく、当時のチャンピオン編集部及びマンガ業界の酷さが伺えます。9巻の最終話では既に鴨川つばめは壊れていたらしく、前頁サインペンのみで書かれています。後に「マカロニ2」で1巻だけ復活しますが、自己療養にはならなかったようで・・・。とにかく、マンガ史に残る大遺作であることは間違いないので、是非読んでください。
マカロニほうれん荘 (2) (少年チャンピオン・コミックス)
70年代、高い文芸性を誇った少女漫画に、
強烈なシュールさで拮抗できた数少ない少年漫画。
とにかく破綻しまくるストーリーとキャラクターは、全く体験したことのないもので、
小学生だったからあんなにハマれたのかも。
呼吸できなくなるほど、笑ったことを今でも鮮明に覚えています。