白衣のカノジョ 1 (ヤングジャンプコミックスBJ)
あらすじは商品の説明の欄に載っているので、そちらを参考にして下さい。
私が説明するよりはるかに分かり易いと思います。
お互い自分の気持ちに気付いている筈なのに、気付かないふりをしたり、胸に秘めてしまったり。
言葉に出しても、伝わるまでには至らない。
一巻はこのよう感じで見ているこっちがモヤモヤしてくるのですが、
不思議と不快感もなく楽しめました。
主人公達以外のキャラがほぼモブだけなのも登場人物が少なくて分かり易くまた、
不意にはいる心理描写など良い点も多いです。
この話が今後どのような展開を見せるか分かりませんが、一巻は充分面白かったです。
楽園Le Paradis 第1号
恋愛をテーマにしたマイナー系コミック誌。
今いちばん読みたい作家を集めたとオビにあるとおり、
有名作家から新人まで作家のセレクトに出版社の意欲を感じます。
内容は高校生の恋愛からOLの百合まで様々で、
作画・ストーリーともに平均以上の水準です。
年3回のスローペースの刊行のようですが、応援したいと思います。
すきなひと 1
作者の日坂水柯さんの著作は他にも読んでいるし、本作「すきなひと」も第1話、2話と読んでいるので内容には不満がないのですが、収録されているのが3話と5Pの描きおろし2.5話で、単行本の6割しか占めていないのが寂しいです。
単行本が2巻完結ということなので、この連載を機に未発表作もまとめて収録しようという事なのかもしれませんが、やっぱり表題作が十分に収録されていないのはファンを裏切ることになるのではないでしょうか?
私としては「すきなひと」はちゃんとした分量を収め、別に未発表作品集として出して欲しいと思います。
数学ガール 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
「僕」が憧れる美少女ミルカさん、「僕」を慕う元気少女テトラちゃんの三人で奏でる世界初の数学青春ストーリー。
小説未読。初読時は数学についての考察部分をとばし読みして三人の関係の変化を追い、二回目以降は考察部分も全て読みました。考察部分読むことでキャラの心境変化などがはっきりするなど深みが増すという、一粒で二度おいしいそんな感じ。ただし、公式とかを見ただけで眠気に襲われる人には不向きですね。各話の半分以上が数学の話題です。眠れないとき読むにはいいかもしれませんが……
「僕」はどちらの子とも数学について話すことが多く、数学とあまり縁のない私は読んでいて「こんな会話をする高校生いないよ」と思ってしまいました……。でも恋愛がちゃんとはいっているというか、本当に青春ストーリーです。「三角関係」という言葉も他の漫画などで見るのとなんか違います。
漫画のイラストはどうも筆で描かれているようで、非常に味わいのある絵です。最初のカラーページも色鉛筆のような感じですし。最近よくある「お洒落マンガ」のシャープな線や淡いトーンを多用したイラストに慣れていると、筆独特の線(しかも太め)で描かれるイラストが野暮ったく見えるかも。表紙がデザイン的な感じですから、中身を見てギャップを感じると思います。