落語天女おゆい―落語研究会復活編 (メガミ文庫)
著者の桂歌若さんは創作落語がメインの噺家さんだそうですが、小説という表現方法にはあまり馴れていないようで、どんどんページをめくらせていく面白さというものはありません。アニメを観ていて、「唯のアニメ以前のエピソードを覗いてみたいな。」程度の気軽さで読めばよろしいかと思います。
落語天女おゆい 1 (サンデーGXコミックス)
落語芸術協会75周年記念企画、であります。アニメ化もされましたが、なんとなくなぁ…というかほとんど見逃してるんですが、コミックはなかなかよい!
なんと第一話のっけから昇太師匠独演会で主人公・唯を誘う幼馴染みが…。敵も「抜け雀」「野ざらし」「あたま山」など落語の演目を絡めた妖で、それを倒すのに使われる宝珠「コトダマ」は浅草演芸ホールの地下に納められているという…。
落語好きをくすぐる小道具がそこここに。
ま、「落語」「戦い」「少女」という、かなり無理な三題噺ですんで、仕様がねぇなというところはあります。誰がまとめようとして、誰が口を挟んでるのか?関係者が多すぎてわからないところもあります。
いったい誰を誉めたらいいんだい。
とりあえず、いけだたかしに1票!
サクラサク
Little Nonの意気込みを感じる構成、クオリティのCDです。
深夜アニメ主題歌のCDというイメージとはかなり違った本格志向(だけどまだこれからのバンド)という印象です。
<サクラサク>夢・目標に向かって努力する、そんな人への応援歌という感じの曲です。
ちょっと重めのボーカルがくどくならない曲作りは自作曲ならではの良さかと思います。
1曲目の「サクラサク」が早めのテンポの活発な曲なのに対して2曲目の「少女椿」はスローテンポで聞かせるタイプの曲、
3曲目の「百合色」はその中間といった感じ。
2、3曲目はかなりの熱唱。
表情を楽しむ余裕のある人にはそれなりに聞き応えがあるでしょう。
しかしあまり聞き栄えのする曲ではないし過多な表現に走ったりもしていないので大半の人にとっては退屈なつまらない曲としか映らないような気がします。
伴奏はきちんとしたバンド演奏のようでアニメ主題歌にありがちな粗悪な打ち込み電子音とはレベルが違ってます。
落語天女おゆい Vol.1 [DVD]
さすが落語芸術協会が監修してるだけあります。
1話冒頭の「目黒の秋刀魚」ですが、往年の桂師匠を髣髴とさせる迫力をひしひしと感じました。
そして、視聴者の予想をうらぎる妖魔との突然のバトル。手に汗を握ってしまいました。
私は原作からこの作品を愛好しています。原作の再現度も去ることながら
圧倒的な作画にはアニメというメディアの底力を感じました。
●首が見えればもっとよかったです。
大島美和イラスト作品集 Colors
おゆいと変身3部作目当てに買いました。大島美和さんといえば萌え系のイメージが強いんですがこのイラスト集は耽美系が多いです。女性キャラ目当ての方はちょっとがっかりするかもしれません。
本書はDVDジャケットや雑誌に載せた版権の既出絵がほとんど。
再録絵の数は数え間違いがなければ、彩雲国44枚(うち1枚はSD絵集合)、りぜる16枚、恋姫7枚、おゆい2枚、コスプレ・ヒット・ラブはそれぞれ1枚ずつ。
1枚を2ページにかけて載せてる絵はのどがちょっと見づらいのが残念。
描き下ろしのカラー絵は4枚です。
そのうち普通頭身の絵は表紙にもなっているりぜる、恋姫の愛紗、彩雲国の静蘭&劉輝の3枚。
もう1枚は複数作品集合のSD絵でみんなとてもかわいいです。りぜる(りぜる&友記、あおい)、恋姫(鈴々&小蓮、月&朱里、璃々&セキト)、ラブ×2(菜摘&マツリ&直人&ノブナガ)、彩雲国(秀麗&劉輝、静蘭&楸瑛、絳攸)。LOVE×2の直人とノブナガがいたのが嬉しかったです。
インタビューは宍戸監督との対談ですから彩雲国の内容が多めです。アニメーターになったきっかけやスタジオライブにこだわる理由、コス∞プレイヤーの製作現場の話などが載っていて良かったです。
大島さんの絵はどれもバランスがよくてきれいで素敵です。
ただ、彩雲国は他の美少女作品とは絵柄の系統が違っているので個人的には彩雲国単体と美少女系総合で分けてほしかったかな。乙女向けと美少女系の両方好きな人もいるだろうけど、彩雲国好きな方には単体のほうが手が出しやすいんじゃないかと。1冊発行するだけでも大変でしょうから、購入者側の勝手でわがままな意見ですが。
個人的に大島美和さんの男性キャラの絵柄は恋姫・3部作・おゆい・バカテスなどが好きなので次にイラスト集を出すとしたら美少女作品中心で収録してくれると嬉しいです。