奇しくも村上本人があとがきで語っているように、同じような質問に同じように答えることの繰り返しでさすがに飽きる。結局皆、興味を持つ部分は似たり寄ったりで。作者が自分の作品について掘り下げて語るのは個人的にはどうかと思う(村上も同じ意見のようだが)。僕は村上の小説はほぼすべて読んでいるが、それでも正直退屈する。ま、解説本を読むよりは遥かにマシだと思うけど、ホントにコアなファン向けだと思う。読んで損したとは言わないけど、別に金出してまで読む必要はないな、と思った。それより、「スプートニク〜」以降の作品の質が落ちているのでもっといい作品を書いて欲しい。「総合小説」なんてどうでもいいからさ。
ちなみに文中で村上がJ-POPに関してほとんどゴミだかクズです、というような発言をしているが、それを言うならアメリカのポップ・ミュージックは全部ゴミ。この発言をしているころからマイナーの曲は売れないから、って全部ボツにするぐらいに画一的で。今ではJ-POPの方が遥かに良質。って、本筋とは全然関係ないね。
夢を見るのは人間だけではない。猫を昔から飼ってるが「夢」を見る。喧嘩や美味しい物を食べる夢。寝てて噛み付くことある。さてこの下らない「自伝的」なレビューもこれを含めて7本。読み直すと「恥多き人生」とにかく結婚出来なかったのが一番悔しい、あの小谷野さえ嫁がいるというのに。夢見るときはとっくに過ぎた。なにせ20歳で人生転落だから。真中さん、「のりちゃん」舞妓さんは夢にも見たことなし。しかし「臨死体験」に真中さんと舞妓さんは若いジョディ・フォスターとして登場。死ぬとき以外に会えないというのがつらい。「夢見る機械」オウムのヘッド・ギアみたいのあれば面白い。
人目を憚らずcafeで涙しながら読み切りました。
RESTARTしたい貴方におすすめの一冊です!
確かし!
東京近辺でストリート・ライブを敢行しまくり、都内外資系CD屋でインディーズ・チャートを総取りしまくり、ついにはストリートでは警察に止められるという動員数となったことがある、Pe'z。
Punk的、Rock的ではもちろんあるが、JazzはJazz。Vo.はおらず、代わりにTr.が歌う。
そんな、近年まれに見るJazzの大成功例であるPe'zのデビュー・フルアルバム、九月の空。
リズム感、スピード感、天才的なKey.、破天荒なベースBa.、伸びやかにコーラスを歌うSax.そして自由で、無敵の歌うTr.
チームとしてこれほど、まとまったチームはほかにはないし、これほどそれぞれが自由であるのも珍しい。
ルーツはしっかりとしているが、何にも似ていない。完全無欠のオリジナル性は、まさにその自由の産物。無言でありながら、何かを問いかけてくる力をもったアルバムです。Jazzとして、とか、Rockとしてではなく、Pe'zは紛れもなく、Pe'zであり、Pe'zであり続けると位置づけたアルバムでもある。
ピアノ弾き語りアルバム第3弾。
SMAP・槇原敬之・奥田民生等、今までのシリーズの中では
世間的によく知られている楽曲をかなり取り上げているんじゃないかと。
しかし、そこは矢野顕子流アレンジ。
オリジナルとは全然違う仕上がりになっており、
中途半端にしか知らない曲だと、知っている箇所が歌われるまで何の曲だか判らないくらいである(笑)。
その中でも、セルフ・カバーとなる「在広東少年」のアレンジは秀逸で格好良い。
やはり、自身の楽曲で弾き語りの個性を発揮する人なのだと認識させられる。
もちろん、他の曲のアレンジも良いのだが。
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