ウィーンの音楽学院に学ぶソフィー(ブリジット・バルドー)とエリス(イザベル・ピア)は、声楽家になる夢を持って、日々厳しいレッスンに励んでいる。2人は性格が正反対ながら親友で、ともに、声楽の教師であるエリック(ジャン・マレー)に熱を上げている。エリックには、やはり声楽家の妻がいるが、生活のすれ違いで別居状態。そんなある日、ソフィーに目を引かれたエリックは、彼女を自宅に招いて、個人レッスンを始めるのだが…。
ジャン・マレーとブリジット・バルドー共演の青春ものの小品。輝くブロンドのイメージが強いバルドーが、黒髪の小悪魔的な娘(イザベル・ピアのブロンドと視覚的差異をつけるためだろう)を好演している。当時、バルドーの夫でもあったロジェ・ヴァディムが脚本、『裸で御免なさい HDニューマスター版 [DVD]』でもバルドーと組むことになるマルク・アレグレが監督。原題の" Futures Vedettes"は、「未来の星たち」の意味。日本劇場未公開。
かつて、新東宝の社長、大蔵貢は、「女優を妾にしたのではない。妾を女優にしたのだ」と公言して、愛人、高倉みゆきで作品(『戦雲アジアの女王(DVD) JKL-005』など)を作った。また、俳優のジョン・デレクは、ジェーンを主人公にした(!)『類猿人ターザン [DVD]』で、自分の妻ボー・デレクを主演させた。自分の愛する女性を作品に主演させる公私混同ともいえることは、映画史ではよくあることだ。その代表格は、何と言っても、ロジェ・ヴァディムだろう。バルドー、カトリーヌ・ドヌーヴ、アネット・ヴァディム、ジェーン・フォンダと数々の浮名を流し(ドヌーヴ以外とは結婚)、彼女たちを自分の作品(脚本作品含む)に主演させ、彼女たちの美しさを億面もなく描いてきた。「どうだ、私の女は美しいだろ」と見せびらかせんばかりのヴァディムに若干の嫌悪(?)を覚えながらも、それでも、美しい女優たちのイメージをフィルムに焼き付けた功績には感謝したくなる。
本作も、脚本作品ではあるが、ヴァディムの当時の妻であったバルドーをいかに魅力的に撮るかに細心の注意が払われた作品。それも、本作では、後にバルドーの売りになる色香を全面に出した女性という押し付けがましさはなく、中年の音楽教師に憧れと恋心を寄せる少女(といっても当時21歳なのだが)という形で控え目なのがいい。もちろん、『【初回生産限定】雨に唄えば 製作60周年記念リマスター版 [Blu-ray]』のシド・チャリシーばりに脚を強調した悩殺的な網タイツ姿や(脱がせの達人ヴァディムらしく!)ふくよかな胸と丸みを帯びたおしりのシルエットがわかる斜め後ろからのヌードなども披露してはいるが、基本は、大人の恋愛に背伸びしてみせる愛らしさのほうに比重が置かれている。
アレグレ監督も、そんなヴァディムの脚本の狙い通りにバルドーの魅力を生かして、少女の夢と恋を丁寧に描いている。類型的な話ながら、恋の現実と苦しみを経験して、一歩大人へと成長していく主人公の心の揺れと機微を捉える演出で、後味爽やかな青春ものの小品に仕上げている。アレグレ監督の客観性が加わったことで、ヴァディムの妻を自慢するだけの作品にならずに済んだと言えるのではないだろうか。
実質主演のバルドーを支える感じで出演しているマレー(彼が、クレジットではトップ・ビリング)の中年の渋さと侘しさを感じさせる色男ぶりが良く、作品を引き締めているのは、さすが当時のフランス映画界を代表する俳優という感じだ。ソフィーの友人エリスを演じているイザベル・ピアの薄幸で陰のある儚げな美しさも、バルドーとは対照的で印象に残る。
本DVDは、2012年6月にオルスタックピクチャーズから発売されたものと同一のマスターを使った廉価盤。パブリック・ドメイン(著作権切れ)盤ではなく、仏Reel SuspectsのHDマスターを使った正規盤だ。オルスタックピクチャーズのソフト部門が発売、別の会社に販売を委託したことで実現した500円という超廉価には驚くばかり。若干、明るいきらいがあるものの、キズもなく観やすい白黒画質(オリジナル4:3画角)で、音声も明瞭で文句なし。日本語字幕のON/OFF可。
特典の収録は一切ないが、500円という超廉価で、初々しいバルドーの姿が観られるのだから、文句を言うのは筋違いだろう。
新体操の練習に、スカート無しのものを探していました。 冬の体育館は寒いので、長袖にしました。 この上にトレンカ、1.5部丈スパッツを履いてますが、もたつかずとても動きやすいようです。
タイトルに偽りなくバレエ淫母と新体操女子高生淫娘にレオタードでお相手してもらえる事を除けば母子モノの鉄板。イラストもレオタードHがちゃんと描写されている。全身網タイツが入る展開も押さえられていて良作。柔軟フェチ、レオタードフェチものだがレオタード母子3Pが本命。娘が非処女で積極的、と言うのは珍しい、かな?
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