何でみんな聞き続けないんだろう? もう忘れたんだろうか? エルモアのフレーズだって、オールマンのイントロだってものにしてたんだ。腕と楽器とアンプしか無い。ここだ!と決めたギターフレーズを弾く時は、客じゃなくてアンプをにらんだ時代。 ”真っ赤な口紅つけるわきゃないさ” 楽器が鳴ってる。鳴りまっくってます。 和田静男のシンラインはもはや伝説です。相原誠のドラムはまさにチャーリーワッツそのものす。 何であんな歌詞ができるんだろう? ロリー・ギャラガーやフリーが好きな人、イエスタデーよりアンジーが好きな人、ぜひ聞いてください。 ”俺の信じた誇りとやらは、タバにしたって二束三文さ”
今年がデビュー35周年ということで、DTBWB、DTFBWB、宇崎竜童、竜童組、R・Uコネクションとレーベルを越え名曲がほぼ年代順に納められています。わずか2枚に収録しようとするのが間違いです。EMIのDTBWBのCD発売も何故か中止になり、作品が殆んど廃盤状態のSONYにアルバム復刻依頼をしていたのですが、残念ながらこの形で取りあえず発売になりました。グループ→ソロ→グループと発表形態を変え意欲的な作品を発表しつづけた宇崎氏の精力的な結果中でも、氏のお気に入り『身も心も』はDTBWBと竜童組との2バージョンが収録されています。3〜4枚組が妥当ということで評価を普通にしましたが、作品は最高です!願わくば両社のオリジナルアルバムの再発を!
ダウンタウン・ブギウギ・バンドのベスト盤の選曲は難しい。それは、良い曲がありすぎるからだ。この盤は「見果てぬ夢のブルース」収録なので私はチョイス。
出来れば、昔のアナログ「傑作大全集'U」収録の「道行華」(これは任侠演歌とも呼ぶべき「身も心も」、「欲望の街」と並ぶ傑作)とOUR HISTORY AGAIN(時の彼方に)を入れてくれたら、個人的には大満足だった。
宇崎さんの曲には、「ナントカのブルース」という曲名が多いが、いわゆる黒人のブルースをやっているわけではない。宇崎氏にとって「ブルース」とは、たぶん人間の身体全体に滲み込むような抒情歌のことを指すのだろう。
宇崎歌謡は、一聴すると演歌や歌謡曲みたいな部分もあるが、演歌的な寄り合い・共同体的指向や文学性はなくて、もっと個的で映像的、情感よりも生理や皮膚感覚に訴えるような今日性がある。これは大変現代的なセンスである。
宇崎さんの作品を通じて私はかつてのGSや、ブギ、ロックンロール、沖縄音楽、ジャズのとりこになりました。宇崎さん、ありがとう!
中学生でした。何かが始まる予感の中、聞いたあの曲。レコードやラジオで聞いていた当時の記憶より、伴奏や歌手の歌い方までもが、実はもっと奥深い作りになっていたことに驚きました。今のハードでCDを聞くと、とっても新鮮です。・・・次は何年にタイムスリップしようかな。ぴょん!!
3万円のCDボックスは、サラリーマンにとって決して安い買物ではありません。が、しかし、躊躇に躊躇を重ね、単体発売になる日を待った挙句、売り切れ・企画終了の方が私にとってはリスクでした。 特に、「身も心も」、「実況録音盤」、「白昼の死角」及び「BOOGIE AT JUST MIDNIGHT」はどうしても聴きたかったのです。 ベスト版ではどうしても短縮版になってしまう名曲「身も心も」が全曲ロング版で聴けます。「実況録音盤」の外国人観客との掛け合い、「白昼の死角」の千野秀一さんのピアノによる主旋律が涙ものの「メインタイトル パリの屋根の下〜欲望の街」、そして、150曲のレパートリーをお蔵入りさせる直前の大晦日ライブ「BOOGIE AT JUST MIDNIGHT」…どれもこれもLP発売当時中学生(かなりのマセガキか?)だった私の青春そのものです。 あまりよく知らなかった「曽根崎心中」も、その後、数々の名作映画の音楽担当となる宇崎さんの才能が垣間見えます。 迷っている貴方!迷っているくらいだったら是非ご購入下さい! 損しませんから!
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