現在、関ジャニ∞・NEWSの一員として活躍中の錦戸 亮が昔「天使の歌声」と言われていた頃の歌声を記録した、貴重なCDです。
一度聞いてみる価値はかなりあります!!
これまでのアルバムに収録されなかったカップリング曲や、インディーズ時代のひそかな名曲など、「注目されなくてかわいそうだった曲たち」を集めたアルバムです。
このアルバムの曲順は「新しい曲→古い曲」と、時代をさかのぼって行く構成ですが、古い曲になるにつれて草野さんの声や歌詞、曲のアレンジが初々しく、けれど力強くなっているのがよく分かります。スピッツの知られざる歴史を突きつけられたようで、私は聴いていて切なくなるのですが・・・
スピッツをあまり聴かない方が、一般的に代表作と言われている「空も飛べるはず」や「ロビンソン」といった曲を頭に思い浮かべてこのアルバムを聴くと、想像と何か違いすぎて驚いてしまうかもしれません。私も実際そうでした。でも、そこを我慢して何回か通して聴いてみると、個性あふれるそれぞれの曲の持つ世界が自分の中に染み込んで、手放せないアルバムになると思うので、スピッツをあまり知らない方にも本当にオススメします!
「爽やかな青空」というよりも、「窓から見える星空」を思い浮かべる風流な(?)一枚。ぜひ聴いてみて下さい。
言わば日本語ロックの生成に関わった人々が多数登場し、音楽業界という狭い村社会の歴史とその行き詰まりを描いている。
あるバンドの成功と挫折を描いている物語です。
主人公(峯田和伸(銀杏BOYZ))の本物のROCKを求めて葛藤する姿は胸を打ちます。
彼の歌うシーンは、さすがに本職だなと感じさせる程、真に迫ってます。
目がいっちゃてます。
中村獅童演じるバンドのメンバーも面白く、印象的なキャラです。
獅童は本当にいい役者だな、と思います。(スキャンダルが多過ぎですが・・・)
ヒロイン役の麻生久美子の演じる気位の高い女性も魅力的です。
下手をすると高慢な女になってしまいそうですが、そうならずに上手く演じています。
売れる音楽と自分たちの本当にやりたい音楽(ROCK)との間でゆれるバンド、
というのは昔は多かったですが、最近は少ないように感じます。
二つを上手くミックスし、消化している器用な人たちが増えていると思われます。
そんな現状を踏まえてこの作品をみると、不器用な人たちだなぁと、
もどかしく思う半面、なんとも言えない魅力を感じて心惹かれてしまうのです。
デビュー40周年を迎えたあがた森魚が、その記念すべき年に選んだものは、映画だった。自身、監督やプロデュース、そして、演者としても、大きく関わってきた映画。その映画主題歌のカヴァー集が、40年目のアルバムとなった。
彼がデビューする前に観ていた映画、つまり、彼のその後の人生に影響を与えた主題歌を集めた訳だ。1曲を除き、全ての曲は、あがたの書き下ろした詩だ。言葉にこだわる彼だからこそ書ける詩、それが、それぞれの曲に、さらなる輝きを与えている。
60年代の映画が大半を占めているが、古臭さは感じない。それは、ムーンライダーズの白井良明によるところが大きいだろう。生のリズム隊で録られたオケは、力強いが、耳には優しい暖か味がある。その上、良明らしい大胆なアレンジが施されている。
あがたのデビュー・ヒットになった「赤色エレジー」は、良い意味でも、悪い意味でも、彼を世の中に知らしめるものになった。しかし、彼を語るには、「赤色エレジー」だけでは無理なのだ。その時々で大きく変わるサウンドは、日々進化を遂げている。ニューウェイヴやタンゴというジャンルに踏み込んでいたりもする。 そういった音楽活動部分は、彼が音楽を目指すきっかけになった「ボブ・ディラン」に近いと思える。
そう、彼は、フォーク歌手ではなく、ロック・シンガーなのだ。ロック・シンガーが、自作詩で、カヴァーした映画音楽集というのが、このアルバムを簡潔に語る言葉なのかもしれない。 清志郎がいない今、これだけ言葉を操れるシンガーは、あがた森魚しかいない。
シンガーソングライターである、あがたが、その一つの武器(作曲)を封印して挑んだ本作は、彼の代表作の一つとして語られるだろう。凝りに凝ったアートワーク以上に、中身は、素晴らしい仕上がりになっている。
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