本国ブラジルの国民が「ブラジルの声」と賞賛する技巧派シンガーMilton Nascimentoの「ミルトン・ナシメント・ミュージック・フォー・サンデイ・ラヴァーズ」 東芝EMI時代の8作品からイイトコ取りのこのコンピ。 ジャケのアートワークが気に入った。 それもそのはず、アートワークはかのデザイン集団Groovisionsだとさ。 ボサノヴァ、サンバとはまた一線を画すミルトンの音楽。 「Maria Maria」の歓喜に満ちたグルーヴ感がなんとも言えない。
ジャケ通りの泥臭いブラジリアン・フュージョン&ロック。野趣に富んだ独特のヴォーカル、コーラスも凄いが、バックを勤める演奏家達のシンプルかつしなやかで、強靭な演奏もまた素晴らしい。まさしく、地べたから聴こえて来るような心を打つ音楽だ。ブラジル音楽=ボッサノヴァだと思っている、多くの人におすすめしたい。プログレッシブ・ロックファンの方にもおすすめします。
ヌーベル・バーグの隆盛に際し、黒いブラジルを革新的に描いた傑作!
なんてことは全く知らずに観た「黒いオルフェ」・・・。
上品で誠実な悲恋になんだかとてもやられました。
そんな映画撮影地を関係者が振り返り、当時と今を描き出す試みのドキュメント。
期待しすぎの反面、がっかりするかと恐れていましたが、とても良い映画でした。
民衆のヒーロー「オルフェ」はいつの時代にも現れるというコメントに対比されたセウ・ジョルジ・・・。
改めてますます好きになりました。
物心のついた頃から音楽を聴き始めていた。 僕は小学生の時分にスティービーワンダーやディジーガレスピーを大好きだと公言して憚らぬ自他共に認める早熟であった(笑) 何時頃からだろう、音楽を聴くときに新鮮味を失い始めていたのは。 大人になるにつれ、レコード一枚の CD一枚の重みを感じなくなってしまっていた。昔はバイトで稼いだ給料でCDを買うべきか、それとも腹を満たすべきかと、いつも迷った挙句CDを選んでいた気がする。 好きが功を奏し僕は音楽に携わる仕事に就いた。 恵比寿の、とある卸業者屋の事務所で次に出店する店舗の販売用のCDを選んでいた時のことである。僕はそこの社長に、音楽に対する独断と偏見と思いをぶちまけ、たのむから良い音楽を売りたいんだとのたまわった。そんな僕の乾いた心の一面を嗅ぎ取ったのか、社長はスッ、と席を立つと倉庫の奥に行き一枚のCDを持ってきてくれた。 「○○さん。これが僕の人生を変えた一枚です。」と差し出された一枚が、この「CLUBE DA ESQUINA」だった。その音楽がスピーカーから流れ出たその瞬間。まさに僕の人生も変わったのである。 全てを含む一枚。思春期の若者から翳りを感じてきた大人まで。音楽と人生の豊かさを教えてくれます。
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