小学生一年生になった息子に読ませています。幼稚園時代に読んでいた絵本に比べ大分分厚いのと漢字も多いので挑戦させてみました。漢字に関してはカナがふってあるので問題はありません。犬と人間のタッチが小学生の息子にも良く解るようでした。コリー犬をはじめヨークシャテリア等イギリスのヨークシャ地方には名犬のルーツがあることを子供に教えるのも良い機会です。ペット好きの子供は無理なく読める一冊だと思います。中身はカラーで無いので低学年の子供には興味が薄いかなと思いましたが、ストーリー自体がとても魅力的なので子供は読みながら想像を膨らませているようです。これから我が子が読書好きになって欲しいと願うご両親様に是非お勧めします!
イギリスのヨークシャー。カラクルー家自慢のコリー犬、ラッシーに、子犬ラディーが
生まれる。地主の大事な花畑を荒らしたりして、腕白ざかりで、親の利発さを受け
継いでいるのか怪しいラディーだが、そんな彼を飼い主のジョー(ピーター・ローフォ
ード)は溺愛する。平和な日々を送っていたカラクルー家にも戦火の影は忍び寄り、
ジョーは航空学校へ入学する。ある日、ドイツ占領下のノルウェーを空撮するという
危険な任務の飛行中に砲撃を受け、ジョーは、ラディーとともにパラシュートで脱出、
ノルウェーの敵陣に着地してしまう…。
映画史上で忘れられない動物スター、ラッシー主演で大ヒットした『名犬ラッシー / 家路 [DVD]』(43)
の続編。ジョーとプリシラ役は、交代になったが、前作から、ドナルド・クリスプ、ナイ
ジェル・ブルースなどが引き続き出演している。エリック・ナイトの原作のキャラクター
設定を借りつつ、オリジナル・ストーリーを創作。動物映画でありながら、反ナチ的要
素を含んでいるあたりは(プロパガンダとまでは言えないが)、時代の反映だろう。日
本未公開作。
人間と犬のラブ・ストーリーと言ったら大げさかもしれないが、ジョーとラディーの情愛
の深さ、絆の強さは、前作以上の印象だ。彼に思いを寄せているプリシラそっちのけ
で、ジョーがラディーのことばかり語り、じゃれ合う描写は、観ているだけで微笑ましく、
心が温かくなる。実際に、ローフォードが、ラディーと心を通い合わせているのが画面
から伝わってくるほど。前半のヨークシャーでの、のんびりと牧歌的な描写から一転、
後半のジョーとラディーのノルウェーでのすれ違いと脱出のサスペンスとアクションも、
サイモン監督の手際の良い演出(と、ドッグ・トレーナーの手腕)で飽きるところがない。
他愛ないと言ってしまえばそれまでだが、安心して観られるファミリー・ピクチャーの良
作だ。
本DVDは、クラシック作品のリマスター、レストアでは定評のあるワーナーにしては珍
しく、リマスター、レストア(最低限の手はかけているようだが)がされていないマスター
を使用しているようだ。細かいパラ(キズ)や色ムラ、黒い縦キズなどが散見される画質。
しかし、鑑賞には全く支障がないレベルだ。音声も良好。特典には、ハンナ=バーべラ
の『トムとジェリー』短編”Flirty Birdy”(45)と予告編が収録。
正直、戦争ものが苦手な私にはちょっと重い内容でした。
キャシー(エリザベス・テイラー)に引き取られるところまでは良かったのですが、軍用犬として訓練を受け、戦場に連れて行かれ、銃弾が飛び交う中、怪我をした体を引きずって任務を遂行しようとするビルの姿は痛々しく、胸が詰まりました。
同じように、軍用犬として戦場で悲しい最期を迎えた犬もたくさんいたことでしょう。
単に人間と動物との絆を描いただけではなく、戦争というものを別の角度から見ることの出来る作品です。
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