本の大きさの割に値段がやや高いが、 内容はその価値に見合うほどに素晴らしい出来である。 肺癌を診療する医師が読めば、誰でも文句なしの満点であろう。
この本は一貫して監修がすばらしい。 治療の項目では臨床試験の生存曲線のデータなども 掲載されており、どの臨床試験でもって現在のエビデンスが あるのかという点を読者にわかりやすく伝えようという 努力すら垣間見える。
かゆいところにも手が届く内容で、 腫瘍マーカーのエビデンスや癌性心膜炎の治療、 EGFR-TKIの皮膚障害の治療プロトコルなど、 通常の肺癌の成書にはあまり掲載されていないような 内容も非常に充実している。
RECISTやCTCAEも付録としてついており、 肺癌診療をおこなう医師にとって、 不足しているところが何も見つからない書籍である。
眠る時に聞くと 本当に気持ちよく寝られます。寝つきがいいです。
だから最後まで聞いたことがない。
2か月前に26年間連れ添った夫を癌で亡くしました。最初の1か月ばかりは、もろもろの手続に終われ、悲しみも薄かったのですが、四十九日の法要を終えたあたりから、毎晩、夫を思って涙する毎日となりました。激しい悲嘆、罪悪感に苛まれて苦しんでいたときに、本書を読みました。
一番知りたかったのは、どうしたら、この地獄のような苦しみから脱出できるかでしたが、筆者と私の置かれた立場も違い、苦しみ方の経過も異なり、必ずしも参考にはならない、やはり人それぞれなのかなあと、少々気落ちしました。
それでも、共感できる部分もあり、こんな立派な方でも、こんなに苦しむのだと思いました。
経験した方の著書であり、同じ境遇にある方には、読む価値のある本だと思います。
私はアセスメントが上手く出来なくて悩んでいたときにこの雑誌を使って病態を整理していったら、結構わかるようになりました。持っていて損はないかも・・・
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