高評価と分かれていますね。私は、女性の生きにくさについて、自分を素材に、正直に、正面から考えておられるうさぎさんに、ますます興味を持ちました。面白かったです。
映画評論家・映画監督・脚本家・文化人・読者に、影響を受けた、
忘れられない「心に残る珠玉の10本」を選んでもらい、
点数化して、ベスト200を紹介した本です。
日本映画の歴史とともに歩んできたキネマ旬報が、創刊90周年
(2009年当時)の節目の年に、後世に遺したい映画200を
選出しており、映画が好きな人には、こたえられない一冊です。
映画人も文化人も読者も、キネマ旬報に関わるという意気込みは、
おそらく、私のような映画素人からは想像すらできないほど、
ものすごいパワーだったのではないかと思います。
私の映画の見方は単純かつ明瞭です。
涙が出るほど感動したか、涙は出なくても見て良かったという気持ちが
いつまでも心に残るなら、ベスト映画だと思っています。
脚本や映像の技術論とか映画の完成度など、もともと知りませんから、
こういうことは、まったく気にしません。
ところが、キネマ旬報に関わるような映画好きの方は、映画に対する
強い考え方や信念があるようです。
例えば2004年公開の作品では
スィングガールズ
誰も知らない
リアリズムの宿
理由
などをベスト10の中に入れている人はいますが、セカチュウ、つまり
世界の中心で愛をさけぶを入れた人は、誰もいませんでした。
この手の映画に対する映画人・文化人そして読者の、冷淡ぶりに驚き、
キネマ旬報関係者と私の感覚は、かなり離れていると感じました。
ベスト10を選んだ人たちは、年配のかたが多いようで、
2000年以降の作品を入れている人は、多くなかったように思えます。
作品解説や映画人の対談、長老映画評論家双葉十三郎が選ぶ
女優100人男優100人など、資料としてはとても役に立つ本です。
長谷川京子という女優を発見した、といえる作品だと思います。2人の女性が生き生きと描かれ、背景となっている大正時代はとても雰囲気があって優雅です。短い製作期間でも現存する建物を使ってリアリティを追求したという監督の意気込みが感じられる作品となっています。原作の岩井氏もちょこっと出演していてご愛嬌。
日頃、小難しい本ばかり読んでいるとどうしても性とは関係ない日々を繰り返すことになる。それに夢中になってしまい、女性などどうでも良くなってしまうからだ。しかし、青年の私にとっては極めて不快なクリスマスという時期が近づく度に、どうも人恋しくなる。決して、女性との付き合いが無いわけではない。だが、その人とセックスをしたいと激しく思えない。これは、一青年にとってある意味病気である。
「本を読むということは、沢山の人と関わっていくのと同じである。」、「想像力を養うためにすこぶる読書は良い」、「人間力がアップする」等といった言葉が頭をかすめる。私は、ついに官能小説というものに手を出したのだ。この本は官能小説として買った最初の1冊である。子供の頃、週刊新潮の官能小説を読んでいたが、金を払ってまで買ったのはこれなのだ。恋愛経験不足の補正と想像力・人間力アップにつながると言うなら間違いないはずだ。
この本は1冊で9人の主人公の性体験を堪能できる。トリである「二人のひとりあそび」だけはレズビアンものだが、それでも何らかの仮想体験にはなるだろう。男性向けとはいえ、女流作家によるアンソロジーであると言う点も少なからず女性側の願望や感情が綴られているはずなのだ。
自分にはそれなりの想像力があったということか、成人向け漫画やDVDよりも自分に合っている気がした。露骨な性描写でストーリーが粗雑なモノよりも活字の方が得られるものが多かったのだ。もちろん、先に挙げた2つにも良い点があるわけだが。
語りかけるようにすすむ話は読み進めていくうちにどんどんその世界に引き込まれていく。 説明される描写は目の前にその形を想像させる。 岡山弁は独特で間延びがするように感じられるのにやけに心地がいい。 実際に私は音で聞いたことはないけれど、なんとなく岩井作品を読むと頭の中に 聞いたことのない岡山弁が聞こえてくるような気がします。 私は通勤時間が読書時間なのですが通勤電車の中、この世界にどっぷりハマりました。 ぼっけぇきょうてぇなどがお好きな方にはおすすめだと思います。
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