作曲者自身によるオリジナル版の楽譜です。(ちなみに、ガーシュウィン自身のピアノロール多重録音のヴァージョンとは異なります)
ピアノ曲の代表作であるラプソディ・イン・ブルー、パリのアメリカ人、三つの前奏曲、へ調の協奏曲第二楽章のテーマなど。そして、ジャズのスタンダードとして親しまれている曲の数々(ほとんどは演奏時間2分以内)。ピアニスティックな編曲で難易度は中〜上級です。
A4判より少し小ぶりな大きさですが、楽譜が細かすぎて見づらいというほどでもなく、扱いやすい本です。ガーシュウィン好きな方ならぜひお手元に。
ようやく全編を見終えることが出来た。なかなか時間が取られずに1/3で鑑賞がストップしていたのだが、いざ見始めたらストーリーも面白くて一気に見てしまった上にもう一度再鑑賞したくなった!
ガーシュインの音楽は、どこかアンドリュー・ロイド・ウェバーのそれにも通ずるものがある。メロディックで一度耳についたら離れない。あの有名な「サマータイム」を始め(3-4度繰り返し歌われる)、スピリチュアル(黒人霊歌)・JAZZ・ブルース・ゴスペルまでも感じさせるような黒人音楽とそして黒人の生活や文化・歴史をも体感できる名作である。聞いているうちに、これはオペラなのかミュージカルなのか一瞬分からなくなるのだが、それはあまり重要なことではない。
先日ヤナーチェクの「グラゴル・ミサ」をスカパー!で鑑賞し、オペラ「利口な女狐の物語」でも味わったチェコ的とも言える独特の声質とメロディを再確認した。「ポーギーとベス」では、そのアメリカ黒人音楽的とも言える旋律と声質が味わえる。主要登場人物の男性二人が低音というのも個人的には嬉しい。女性ソプラノ二人は、たとえばキャスリーン・バトルやバーバラ・ヘンドリクスのような細く切ない、そして美しい声質の歌手を起用している。
3時間の作品の中で特に心に残るのは、葬儀をメインに苦難・絶望などのシーンだ。公民権運動のドキュメンタリーにも何度も登場する、迫害や差別の結果生じてしまった「葬儀」のシーン。黒人故に味わわされた地べたにもっとも近いところでの困窮する生活。そこでは神さまや天国のみが唯一の希望で救いだった・・。それらも含めて非常によく描かれている名作である。ぜひ生の舞台でも鑑賞したいものだ。
このアルバムを購入したのは2度目で、1度目はもう15年位前だと記憶しております。バーンスタインのピアノは技術も超一流。心の奥底に響き、まるでガーシュイン本人が演奏している様に聞こえます。譜面の読み込みが素晴らしくテンポ感や情感などが直接心に入ってくる様です。特にガーシュインは彼の十八番でもありこのアルバムのトラックが一番完成度が高いと思っております。彼の演奏は譜面が踊りだします! このアルバムは音質もかなり良く、壮大なレンジ幅で楽しめる物だと思います。
ガーシュウィンの名曲が幅広く楽しめる一枚です。ガーシュウィンと言えば”ジャズとクラシック”の融合といった曲を作ったイメージの人ですが、そんな先入観はすぐに関係なくなるでしょう。正しい例え方は、聞き手を幸せにする作曲家!(当然の命題ですが)って感じです。ラプソディ・イン・ブルーやアイガットリズムを聞いて笑顔が出ない人はそういないはずです。 バーンスタイン&ニューヨークフィルにはもうすこしいい演奏がある為、このCDがベスト盤とは言いがたいですが、ガーシュウィンの世界に触れるには十分すぎる一枚です。 あぁなんかまた聞きたくなってきたって事で、今夜はサマータイムを聴いておやすみなさい・・・
ウディ・アレンの映画は、ときとしてあの饒舌なお喋りが苦痛になるのですが、この映画は楽しめました。白黒で撮ったニューヨーク・マンハッタンの風景のきれいなこと。ジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を用いた長い冒頭シーンには感激しました。17歳の高校生、マリエル・ヘミングウェイに熱を上げる主人公は、正にウディ・アレンの実生活そのものですね。主人公を捨てて女性に走ったレズの前妻を、1979年当時まだ脇役だったメリル・ストリープが演じています。
|