今回のアルバムを聴いて、手嶌葵さんの素晴らしい歌声に、更に磨きがかかったように感じられました。表現力が豊かになったというのでしょうか。これまでの澄んだ歌声に、聴く人を包み込むような温かさ・聴く人の感情を静かに震わせる深さが加わったような気がします。聴いていると、心の一番敏感な部分に、そっと触れられたような、心地よさと切なさを感じます。 映画評論家の淀川長治さんが『第三の男』という作品に対し、「欠点がないところが欠点」と仰ったそうです。これは最高の誉め言葉だと思うのですが、まさにそんな誉め言葉が似合う作品。 雨の日に、温かい飲み物を用意して、ゆったりと聴きたいアルバムです。
N.Yのティファニーの前で黒のドレスでクロワッサンをかじって許される(絵になる)のはオードリーだけだろう。
自由奔放で、何かに縛られる事から逃げ、派手な生活を続けるホリー、貧乏な作家と出会い、「愛する事」「愛される事」は誰かのものになる事ではなく、不自由なんかじゃないということを学ぶ。
ホリーの気持ちにとても共感できた。
窓辺でムーンリバーを弾き語りする場面も何だか切なくて可愛い。
何より、猫足のバスタブのソファー、ゼブラの敷物、などのインテリアも、ホリーのファッションも、あの時代の世界が、すべて素敵。
言わずと知れたカポーティの代表作。
ヘプバーン主演で映画化もされていますし、 村上春樹による新訳も発売されていますので、 内容の良し悪しに関しては書きません。
読みやすさ・携帯性に関しては文句ありません。 文庫サイズですし、薄いので気軽に持ち運べます。
ただ、彼独特なのか、言い回しが難しく、 巻末のセンテンスの訳を度々見る必要があります。 そういう意味で読むの時間がかかる本だと思いました。
しかしこの本の一番の魅力はジャケットでしょう。 このヴァージョンのものに限定されてしまいますが、 ヘプバーンを意識しつつもホリー・ゴライトリーです。
僕はジャケ買いでした。
☆ニューヨークのティファニー宝石転を一躍観光名所にしたオードリー・ヘプバーン。ティアラと豪華なネックレスをつけて黒いドレスに黒い長手袋。そして大きなサングラス。ドレスアップした朝帰り、ティファニーでショーウィンドーを眺めながら紙袋に入ったテイクアウトのコーヒーを飲み、クロワッサンをかじる。ホリーはいったい何者だろう。そのくせ、住んでいるのは裏街のアパート。名なしの猫を可愛がっている。弟に似ているからと隣室に越して来た作家志望の青年ポール(ジョージ・ペパード)の部屋に押しかけ、話し込んだり眠り込んだり。無防備で無邪気で少女のように天真爛漫。かと思うと男の出入りも少なくないようだし、あげくの果てにテキサスから亭主だという男が迎えにくる。彼女はコールガール。だが、ジゴロ暮らしに流れていたポールはホリーの妖精みたいな魅力に惹かれ、あらためて創作意欲を取り戻すのだった。大都会ならでは、そしてO・ヘプバーンならではの素敵なメルヘンだ。O・ヘプバーンにはつきもののシックなジヴァンシー・ファッションとともに、J・ペパードのアイビー・ルックも見逃せない。O・ヘプバーンが窓辺でギターを爪弾きながら歌う〈ムーン・リバー〉で、ヘンリー・マンシーニがアカデミー主題歌賞を受賞した。監督はコメディ映画の名手ブレーク・エドワーズ☆。
「月」のつく曲にやたらと名曲が多いのは何故でしょう。月は狼の本能だけでなくアーティストの感性・イマジネ-ションをも刺激するのですね。古くはべート-ヴェンの「月光」にはじまり、「荒城の月」、「月の砂漠」、「ミスタ-ム-ンライト」、「キリングム-ン」、「ム-ンライトシャドウ」、「マンオンザム-ン」、「カサブランカム-ン」、「ハバナム-ン」、「ブル-ム-ン」・・・・挙げていくとキリがありません。でも最後にくるのはやっぱり「ム-ンリバ-」かな。ポップ・ミュ-ジックの最高の名曲ですね。ジャケットのオ-ドリ-もめちゃくちゃ可愛いし、一家に一枚のお宝盤です。これは。自分はこのCD,一番いいところに飾っています。アナログ盤も欲しいなあ。
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