だれる間一切無し。緊迫感を130分近くも持続していることにまず脱帽。ストーリーも複雑に練りこまれているのですが、しっかり見ていると凄くわかりやすく、難度、難解さも程よいレベル。しっかりと3部前作に通じるストーリー仕立てで、穴はあるものの「映画」レベルとしては完全に合格点。
そして本作は一歩抜きん出ています。序盤から中盤にかけてのヨーロッパをまたに駆けた目まぐるしいまでの舞台移動。そして迫力ある追跡劇。肉弾戦。 東京都と並ぶ監視カメラ都市ロンドンでのCIAがカメラを使っての追尾、とそれを潜り抜けるボーンとのやり取りはピカイチの緊迫感でした。
このシリーズに通していえるのがボーンに敵対する現地の工作員のレベルの高さ。適当なスパイアクションの映画なら、ドジなやられ役ばかりで主人公を目立たせるだけの存在なのですが、このシリーズの工作員はレベルが高く、まさにボーンと息詰まる攻防戦を見せます。それかまたボーンの凄さも際立たせています。確かにド派手とはいかないどちらかというと地味なアクションが多いですが、そのおかげで、リアリティと緊迫感を維持しているのではと思います。
程よい頭脳戦、アクションと、娯楽スパイ映画としては屈指の出来でしょう。ただし他のレビューでも書かれていましたが、これを楽しむには1部から見ることが必須。でないと面白さは半減以下だと思いますので。
一作ごとにド派手になり、レベルを下げているどこぞの不可能ミッション映画(○ム・○ルーズ主演!!)とは訳が違います。見応えのあるアクション映画なら間違いなく本シリーズをお勧めします。!!!
やはり見れます.
"BANDOFBROTHERS"の場合も米IMPORT版を買ったのですが今回も同様です. しかも"ボ-ン"の場合は日本語時まきだけでなく日本語訳も着いています. いいんじゃないでしょうか?
話中身はいずれも世間で知られる通りの"ボ-ンSERIES"です.
BLURAY映像側で在り話中身風等も良く面白く "MISSIONIMPOSSIBLE"の様な派手派手阿呆な方向物ではなくSINPLEな暗躍戦側に比較的置かれた話中身風潮がGOODです.
初作ラスト側でMARRYに合い行く,,,,,,のはどうかと思いますが. 3作目ニキの場合の様に合わんべきでしょう. 初所のラスト女の子受け的な置き方が気に食わんだけです.
買ってみてはいかがでしょうか? 13:04 2012/09/27
曲数が少ないのが少し気になりますが、ボーンシリーズに相応しい曲ばかりとエンディングの“MOBY/EXTREME WAYS[BOURNE'S ULTIMATUM]”はとても素晴らしいです。 本編のニッキーの笑みを浮かべるシーンが頭に浮かんできます。
※TV版の予告編に流れていた音楽“MOBY版ではない”のはこのCDには収録されていないので悪しからず。
因みに アーティスト名:Crystal Method 曲名:Weapons of Mass Distortion 収録アルバム名:The Legion of Boom になります。
前作のサントラも揃えるとさらにボーンの世界観に魅了される事、間違いないです。
普段普通に聴くより常時、車の中に入れておくといいかもしれないですね。 たまに違った音楽を聴くときには最適だと思います。(本編作品を観た方ならばスパイ気分も少々味わえますし)
是非、本編共々お薦め致します。
映画を観て、エンディングの歌が欲しくて購入しました。「...アイデンティティー」のDVD(私が購入したのはツインパックです)にプロモーションビデオが特典として収録されていますが、気軽に聞くにはCDが便利ですね。 「...アイデンティティー」も「...スプレマシー」も同じ歌がエンディングに使われています。「...スプレマシー」を見終わった時に「...アイデンティティー」のラストが思い起こされて涙が出そうになりました。
マット・デイモンがジェイソン・ボーンを演じる現時点でのシリーズ最終作は、ロンドン、マドリード、混沌のタンジールから、ヨーロッパを離れ、最終決戦の地、アメリカ本土、ニューヨークへと舞台を移す。
相手は巨大組織CIAでその権力は国家安全保障、テロとの戦争、そして愛国の名のもとにより絶対的なものとなっていて、殺人マシーン、ボーンを開発した組織だ。
ボーンは己の過去と決着をつけるために巨大組織に一人、戦いを挑む。
前作から引き継いだかたちでの冒頭の傷を負ったボーンのロシアでの逃亡から、ロンドン、ウォータルー駅での息詰まる駆け引きと雑踏の中での狙撃の衝撃へと続き、そしてCIAが放った暗殺者に執拗に追われるジュリア・スタイルズ演じるニッキー・パーソンズをまるで自分の身代わりに殺された恋人マリーの影を追うように、ボーンはその命を必死に守ろうと暗殺者と凄まじい接近戦を繰り広げる。
混乱を極め暴力と血と殺人が進行する凄惨な現場と、その作戦を指揮するCIAの作戦室の冷徹さの対比が素晴らしく、高級そうなスーツにネクタイをしめた巨大組織の責任者たちは、空調の効いた部屋で自己と組織の秘密と隠ぺいを画策し、どこか憂鬱そうに暗殺指令を出し、静かに暴走を始める。
さらに、スタイルズが逃亡のため髪を黒く染め、切るシーンに、そう、この場面がもう一度見たかったなどと独りごちし、グリーングラスの何時もの手持ちカメラの揺れる画面と執拗な接写の暴力に改めて感心をする。
そして、最後にイーストリバーの海に帰るボーンに、マルセイユの夜の海の漂流から始まったこの物語が、マリーをインドの川の中で失うとい悲惨な経験と消せない拷問の記憶を持ちながらも、それでもやはり水の中こそが彼の唯一の再生の場なのだと、確信をする。
エンドクレジットのモービーのエクストリーム・ウェイズの再登場と美しいいつものグラフィックまでも嬉しい、デイモン・ボーン・シリーズの最後を飾るにふさわしいグリンーングラスの渾身の傑作だ。
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