ただひたすらすごいというしかない演奏です。 リゲティの六つのバガテルは以前録音した時とメンバーが替わってどんな演奏になったのかな・・と興味があったので購入しました。微妙にテンポなどが違っていましたが、さすがの演奏でした。以前より太い感じのサウンドに変わったのかな…という感じはうけます。ですが、太さの中にもキラキラと華やかな木管五重奏を堪能できます。 特にハースとクルタークの各楽器はすごいテクニックとただただ圧巻しました。フルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット・ホルンの奏者なら是非一度きいてもらいたい!と思う一枚です。 さすがウィーン=ベルリンです。
素晴らしいフルーティストです、シュルツは。 一人で吹いているのに、とても厚みがあって、深みがある音色。 存在感抜群です。 そして、ハープの吉野直子。彼女の演奏もまた素晴らしい。いやもう、素晴らし過ぎるよ。 温かい柔らかなフルートの音色に、ハープの軽やかで可愛らしい可憐な音が加わり、 バックで演奏をしている弦楽器と素晴らしい音の世界を生み出しております。
そもそもオムニバスの既製品は大嫌いな僕なのだが、このディスクだけは稀中の稀なほど素晴らしい出来栄えの「名オムニバス」だと思う。
もしかすると、実はあまり深く考えずにシットリ系の曲を並べただけなような気もするが、そこは結果オーライである。
選曲、曲順など、まったく聴けば聴くほど理想的だ。
演奏が必ずしも最高かどうか?むしろ平凡な演奏なのでは?そういった疑問はもっともだが、突出した個性はオムニバスには却って禁物なものでもある。
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